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Index[Diary]ドラマ・映画 4号警備 

4号警備

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
1話30分×全7話ととても短いドラマだった。
その中で朝比奈(窪田正孝)のトラウマ、石丸(北村一輝)の背負っているものを視聴者に明らかにし、解決させなければならなかったわけだが、全体的にシリアスにもシリアルにもなりきれなかった。

まず、朝比奈のトラウマは警官時代恋人をストーカーに目の前で殺されたことによる、自分は誰も守れないという無力感。そのストーカー小林(賀来賢人)は服役中。その無力感を乗り越え、4号警備(身辺警護)に意味を見いだせるか、過去と向き合えるかが朝比奈の課題。
石丸は警備会社に就職する前はコンサルティング会社を経営し、家庭も社員も顧みないワンマン状態だった故に、会社が倒産した際、妻子から愛想尽かされた、と。自分は無力ゆえに努力をしないし、4号警備(身辺警護)には向かないと考えている石丸が4号警備(身辺警護)に前向きになれるか、家族と向き合えるかというのが石丸の課題。

この二人の他に、先代社長である父が、4号警備中に社員を失い、ずっと気に病んでいたことを知っている現社長(木村多江)が4号警備に対し前向きになれるかどうか。
また先代社長と現社長と身近に接し、尚且つ元警察官で朝比奈のトラウマを知っている池山(片岡鶴太郎)が4号警備に拘る理由。
と、見どころはあったのだが、最後の最後まで池山が4号警備に拘る理由は描かれなかった。

1話

4号警備に対し、朝比奈と石丸のスタンスが解るエピなので、必要。まぁ、ジャブ。

2話

朝比奈のトラウマをはっきり視聴者に見せつけ、植え付けた。また上野登場。上野のストーカー小川(スピードワゴン小沢)のイきっぷりが絶品。

3話

石丸の過去と何が石丸をあそこまで頑なにさせているのかが解るエピ。

4話

果たしてこの回は必要だったのか? 窪田正孝氏のアクションが素晴らしかった、ということくらいか。

5話

朝比奈と石丸のスタンスの違いからの仲たがい。朝比奈の怒りはもっともで、警護対象者を裏切る行為をした石丸をそう簡単に許せないのも解るし、次話まで険悪なムードを引っ張るのも解る。

6話

4号警備とは何か、何故4号警備が2人一組なのかを考えさせる一話。尚、ストーカー小林仮釈放。

7話(最終回)

6話で依頼された危険な4号警備とストーカー小林との対峙。

正直、上野のレギュラー入りって必要だったの? と思ってしまった。回数が進むとウザさが増してくるだけで、死にたがりに見える朝比奈の重石にも、生きることを放棄している石丸の楔にもなっていないのに、絡む、絡む。
朝比奈と甘い雰囲気でもあるならまだしも、彼女や妻でもないのに束縛しようとしているようにしか映らず、ウザ過ぎた。彼女だったら、束縛タイプのウザい彼女()ってだけで、まぁ、そこは彼女だから仕方ないかと思えるが、元警護対象者で、現在はただの同僚ってだけなのに彼女のように振る舞う。
朝比奈の口から過去の詳細を話してくれないからってむくれるし、かと思えば周囲から聞き出したりするし。それやられたら100年の恋も冷めるだろうよ。

特に最悪だったのは最終回の終盤、小林が石丸の娘を朝比奈の恋人と勘違いし、拉致監禁+爆弾したとき、石丸がすべてを捨てて土下座+自分を代わりにと懇願しているところに、彼女は私よ〜だから私を〜みたいな空気嫁よ、と言いたくなるような飛び出し方。あれは石丸の感動的なシーンを台無しにした一因だろう。
まぁ、あの情けないくらいになりふり構わず懇願するシーンを台無しにしたもう一つの原因はダチョウ倶楽部化の自分が自分がなんだけど。

4話なくして、7話を前後編にしてもっと小林を掘り下げて欲しかった、というのが本音。
小林の意図が全然見えない話だったし、小林が薄っぺらかった。
何故朝比奈の彼女にストーカーをし、殺したのかという理由自体解らないままだったし、何があそこまで朝比奈に執着させているのかも不明だった。
警察に捕まったことに対する逆恨みで楓ちゃんを傷つけたのは小林がただの浅慮なおバカさんでしかないってだけなんだけど。
まぁ、最後自死ではなく、警察に捕まった時点で大した信念もなく、考えなしの馬鹿だったんだな、とは思ったけど。そんな小林に傷つけられた朝比奈が哀れ。

楓ちゃんは父親との関係に対してやきもきしていただけじゃなく、結局カナダにも行きたくなくて、でも素直になれなくてというツンデレなお嬢さんだった。
上野と違って、楓ちゃんには石丸と関わる理由も権利もあるんだけど。
最終回はやはり30分だけじゃ足りなくて、ぺらい脚本だったな、と。色んな部分が中途半端すぎて消化不良というか、物足りなさすぎ。
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Index[Diary]ドラマ・映画 NCIS S14E24 "Family First"(トニーの決断) 

NCIS S14E24 "Family First"(トニーの決断)

JUGEMテーマ:FOX

※S13E24のネタバレは勿論、S14E01以降のスポイラーにも触れていますので、完全ネタバレです。


S13シーズンフィナーレにして、トニーことMichael Weatherlyの降板エピ。
事前情報では、なんとかジヴァ役のCote de Pabloに出演してもらいたく、交渉を粘っているようだったが、やはり彼女は首を縦に振らなかったようで、その苦肉の策とも言えるべき、ストーリー仕立てだった。
ジヴァとの思い出を過去回想という形で出し、現在の時間軸では彼女を還らぬ人とし、トニーに一歩先を進ませるために「二人の娘」を登場させた。
'very' special Agent Tonyとしての生き方に終止符を打ち、父親としてのTonyという新しい生き方をするためNCISを去るという展開。多分、シニアの父親としての一面、前半の「ジヴァは俺のことを解っていない」を受けての終盤のギブスに言った「ジヴァは俺のことをよく理解していた」がなければ「安易な」と評した降板エピだった。

しかし、実際の印象は逆だった。絶妙に、綿密に計算された構成だった。

ジヴァを亡くし、敵を取ろうと出勤したトニーに対し、ギブスは「帰れ」と言う。それでも退かないトニーに「帰る」か「辞めるか」を突きつける。
あまりな選択肢に二の句が継げないトニー。家に連れ戻しに来ていたシニアに促されて帰ることになるが、シニアがちゃんと父親だった。S2E22で肺ペストになって死にかけたとき、シニアは父親であることを放棄していた。まぁ、それ以前から父親であることを放棄していて、だからこそ成人しても尚、わだかまりがあった。
トニーにとって長い間NCISのメンバーは「家族」。それは最初の妻と娘を失ってからのギブスにとっても同じで、部下は自分の子どもという面があったギブス。父親に拒絶されていたトニーにとってギブスは長い間「父親」だった。それはS10でシニアと和解したあとも、上司というよりもやっぱりもう一人の父親という立ち位置にトニーの中では置かれていた。
そのギブスから「帰る」か「辞めるか」と選択肢を突きつけられたことはトニーの中ではショックだったのではないか。トニーの中のギブスだと「帰れ」でも「辞めろ」でもなく「(捜査を)やろう」というだろうと予想していた。だが実際は仕事人間という面ではなく、人として、親だったとしての「帰れ」であり、上司としての「辞めろ」だった。
ギブスが心配したのは、怒りでコルトを射殺してしまうことではなく、怒りでトニー自身が危険を冒して命を落とすことだっただろう。だから冷静になるために、時間をとらせたかった。そこを最終的にトニーが理解したかどうかは解らない。だが、実父であるシニアと父親と思っているギブスの意見が一致したことにより、ようやくトニーの中でシニアに対する本当の和解が成立したとも言えるのではないだろうか。

シッパーが発狂するんじゃないか、というような展開。さようなら、ジヴァ。こんにちはタリ。とでも言おうか。ジヴァの娘、タリの登場。
Cote de Pabloが出演に首を縦に振らなかったため、ジヴァを殺すしかなかった脚本家陣。ジヴァの元へ、現在のジヴァを映さずにトニーを行かせ、降板させる展開はあまりにも説得力がなく、陳腐になりそうだったから辞めたんだろうな、と。
ジヴァの娘タリの存在が明らかになり、父親が自分の可能性があり、トニー自身父親だと確信していたが、言わなかったということは言えない可能性があったのではとトニーが疑った場面で、ジヴァの父親であるイーライの愛人であり、モサド現局長のエルバスに「ジヴァは強い女性だった。自立した女性で誰の手も必要としなかった」とトニーに打ち明けず、一人で産んで育てたことに対して説明がなされ、そこで「あなた(トニー)を困らせたくない」とも言われた際、トニーは「ジヴァは俺のことを解ってない」と言った。
これはジヴァがトニーに対して父親に向かない、子どもを喜んでくれないと思っているとトニーは受け取った発言だった。
だが、このジヴァのトニーを困らせたくない、は本当にトニーをよく理解していた台詞で、トニー自身気づいていなかった部分までジヴァは考えていたが、それをトニーが気づくには事件が解決した後だった。

そこに至るまでも丁寧に描かれていて、タリの面倒をみるのにてんてこ舞いなトニーを訪ねるパーマー君。父親としては先輩なパーマー君が自分は危険度の低い職だけど、それでも不安があると言い、トニーが当然転職するものとして喋っているが、トニーが仕事を辞めないという選択肢に驚いたとき、初めてトニーは自分ひとりじゃない、子どもを抱えるということに対して、考えるようになる。
次に、シニアと二人で面倒を見ているシーンで、トニーのことを「パパ」と呼んでいるが、トニーはこの段階ではまだジヴァの発言を勘違いしていたので、ジヴァが父親のことを教えているかどうかも解らないので「やめろ」と言うが、シニアがタリの荷物の中から写真を見つけ、それを出していたのをトニーが見つける。その写真は、パリでスクーターに二人乗りしたときのもので、その写真を見たタリは「エム(ママ)」とジヴァのことを言い、トニーのことを「アヴ(パパ)」と呼ぶ。そこでようやく、ジヴァはトニーを父親としてタリに教えていたと知り、ジヴァのことばの意味を考え始める。
そして、翌日マクギーとコルトに関して話している時に口では気にしているし、撃ち殺したいとは言っているが、タリを見て考え込んだり、少し反応の鈍いトニー。
実際、コルトと対面して、最初の一発をトニーが撃ち、それを皮切りにギブス、マクギー、ビショップ、テス(FBI捜査官・フォーネルの相棒)、リーブス(MI6)が何発も撃つが、トニーはもう一発の計二発しか撃たない。
その夜、ギブスの自宅を訪ねたトニーはギブスに辞めることを伝えるわけだが、そのときにようやくジヴァがどうして「自分を困らせたくない」と言ったのか、その意味に気づいて「ジヴァは俺のことをよく理解している」と言う。ジヴァは、トニーが父親に向かないからではなく、トニーがNCISの仕事を、職場を愛し、ギブスを尊敬しているから、そこから離れられないのを解っているし、一方で父親となったら家族を大事にするであろうことも容易に想像ができ、家族のために大事な仕事を辞めるという決断をするだろうことも解っている。そして決断を下したあとで名残惜しく思うのではないかという不安もジヴァには解っていたからこその「困らせたくない」だったわけだ。

母親を亡くし、頼れるのは父親である自分しか居ない状況になったことでトニーは自ら辞める決心をした。これにはギブスが驚かされていたが。ただギブスも、視聴者もフォーネルと娘を見せられているだけに、納得してしまう辞め方ではあった。
しかしフォーネルのエミリは母親に似ているって、どれだけダイアンは強烈だったのか……たった数回出ただけで、殺されちゃったから忘れがちだけど、あの娘の強烈さは凄かった。途中で役者が変わったのかと思っていたが、子役の頃からJuliette Angeloだ ったようで、彼女の演技凄いなぁ、と。まぁ、もう残された家族は父親であるフォーネルしか居ない状況だと、ああなるか。
フォーネルは要リハビリだけど、死ななくて本当に良かったわ。息子のように思っているトニーを失って、更に親友であるフォーネルを失ったら……ギブスが更に殻に閉じこもりそうで……S14が怖くなるところだった。

さて、そのS14。6月の段階では、フォーネルの相棒であるテスとMI6のリーブスがレギュラー入りか? という報道があったが、テス役のSarah Clarkeが"The Maestro"のプロジェクトに参加していて、忙しくレギュラー入りはしないし、S14の契約書にはサインしていないと発表された。彼女の代わりにJennifer Espositoがレギュラー入りし、既にS14E01にクレジットされている。
また、MI6のリーブス役のDuane HenryはS14に出演は確定しているものの、レギュラーではないようで。Wilmer Valderramaがレギュラー入りすると見られているが、Twitter上でNCISの撮影に参加したことを、S14E01の脚本(タイトル"Rogue")と共にアップしているだけで、ゲストで複数話出演という可能性も無きにしも非ず。

Jennifer Espositoが演じるアレックス・クインがどういう役どころか詳細は発表されていないが、ひとつの可能性としてプロビー(新人)だという。ということは今まで現場は男3:女1だったチームが男2:女2もしくは、男3:女2の5人態勢になる可能性があるということ。
Wilmer Valderramaが演じる役どころは役名さえも出ていないので、NCIS捜査官かどうかも不明。
MI6のリーブス役Duane Henryは少なくとも1エピは登場予定。少なくともというのは複数話の可能性もあるため。
また、スポイラーでギブスがジヴァの生死に関して捜査をするというエピがスポイルされているのだが、生死にかかわらずジヴァ役のCote de Pabloは勿論、トニー役のMichael Weatherlyも出演はしないとのこと。

今更ジヴァの生死はなぁ……シッパーにとっては重要なのかもしれないけど。個人的には亡くなった、で終わるのもいいんじゃないかなぁ。Cote de Pabloに出演する気がないんだから、これ以上ひっぱってもという気がしてしまう。というか、元モサドのジヴァがそう簡単に殺されるわけないという気持ちと、子どもを残して身を隠すという可能性はないだろうという気持ちがあって、重症だからエルバスに託したとも考えられるけど、それでもジヴァ程強い女性が、一度決めたことを生きている間に曲げるのかという気持ちもある。とりあえず生死を持たせてはっきりさせないのは複雑。
そしてコルトの生死。というか真偽。NCIS最後の登場S8E24でコルトは左目がなく、隻眼だったのに、S13E23で登場したときは左目があったということで、ギブスたちも疑問を持っていた。ということでS13E24で射殺したのは偽コルトだったという展開も無きにしも非ず。

はてさて、いろんな意味でS14E01はどうなることやら。
トニーが向いの席を見て、ケイトやジヴァに思いを馳せたように、マクギーが隣を、ギブスが斜向かいの席を見てトニーを思い出すシーンは出てくるのだろうか。

Michael Weatherlyはゲスト出演に関しては前向きだが、NCIS捜査官を辞めたトニーの役どころの幅は狭まるのは必至で、登場しても活動に制限がある。そこはまぁ、脚本家陣の腕の見せ所だろうけど。
降板に踏み切った一因であった、ローカル局制作のスタッフ(エグゼクティブプロデューサー)としても参加予定だったドラマは結局2016-17年期には実現しないようで、というか延期ではなく、キャンセルだったようで。その代わりなのか、CBSで主演の"Bull"が決まっているが……こけないことを願うばかり。まぁ、こけてトニーが戻ってくるのもいいけど。

最後に余談。娘タリ役はEmelia GolfieriLayla Golfieriの双子。NCISがデビューではなく、John Stamosの"Grandfathered"のEdie役。
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Index[Diary]ドラマ・映画 99.9-刑事専門弁護士- #010(最終回) 

99.9-刑事専門弁護士- #010(最終回)

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
米ドラ(フル)を見ていると、1クール3か月が物足りなくなる。
早いもので、最終回。1クールって、本当短い。

最終回あらすじ
深山 (松本潤) は、連続殺人事件の容疑者として逮捕された石川の弁護を担当することになる。
石川は、殺害現場に毛髪と血痕が残されていたことで逮捕され、取り調べで犯行事実を認めていた。

だが、検察の 丸川 (青木崇高) から毎日、深夜まで取り調べられ、意識が朦朧としている中で調書にサインをしてしまったと明かす。
そんな状況の中、深山は 佐田 (香川照之) や 彩乃 (榮倉奈々) らと捜査を始めるが、週刊誌のある記事を目にして、再び、皆の前から消えてしまい…。
深山と検察の最終決戦が今、始まる!
そして、ついに天敵・大友検事正 (奥田瑛二) と対峙する!
全ての謎が明らかになる !!
最終回というこで、深山父の事件と被る事件。なので、なのか。だから、なのか。深山は何も言わず、一人で動く。
取り調べで追い詰められて、やってもいないのにやったと調書にサインをしてしまった石川。
佐田は石川の利益のために、アリバイを得ることが必要だと考えるが、深山は何が起こったのか、事実を突き止めようとするため対立する前半。
そのため静岡で今回の件と同様の殺害方法(心臓を一突き)の未解決事件があると、週刊誌でみつけた深山はその件を調べ始める。
そして中盤、今回の件に関係のない事件を調べるのは無駄だ、石川のアリバイが成立すると言う佐田に対し、アリバイが証明されても物的証拠が崩せなければ、検察の思い描いたとおりに事実を捻じ曲げられる、大事なのは事実でこのままだとひっくり返される、何度も繰り返されてきたんだと返す。冤罪をかけられた父を持つ深山だからこそ、重みのある台詞で、その事実にようやく気付くヤメ検佐田。
佐田は2件のうちアリバイ証明ができそうな1件を確実にしたい考えで、深山は事件そのものを3件の連続殺人事件と立証できたら、3件目は石川は拘留中なので1件目、2件目共に犯人ではないと根底を覆す考え。

一方の検察側は公判前整理手続で2件目の事件に於いて石川にアリバイがあると解り、丸川は焦るが刑事部長の稲葉は訴因変更して犯行時刻を21:00-22:00ではなく、21:00-24:00まで広げればいい、言い出す。
その考えに乗れない丸川だが、大友検事正には検察官は処罰を請求するだけだ、裁くのはお前じゃない。裁判官が間違いだと思えばちゃんと判断してくれる、と有無を言わせない。
一度は石川が犯人ではいのではと言いかけたが丸川は結局訴因変更して、それが認められ、佐田や立花に詰め寄られても平然としている。その後、立花が入院患者名簿を正規のルートで手に入れようと、丸川の元に請求手続きに行くが、跳ねつける程にあとには引けなくなる。
結局、丸川の「正義」は事実の元にあるのではなく、検察という権力の体面のためにある都合のイイことばだったわけだ。請求を拒否された立花のことばに揺り動かされ、結局はあとから入手して匿名で届けるという矛盾を見せたので、大友検事正や稲葉程は染まってないのがうかがえたけど。

法廷のシーン最終弁論で、深山の熱弁に見えない静かな熱弁は深山の背負っているものからくる重さがあった。感情は表に出していないのに。
一転して、裁判終了後大友検事正と対峙したときの深山は抑え切れない感情がことばの端々、視線ひとつにも表れていた。
冤罪の謝罪記者会見は稲葉。大友検事正の昇進は見送られた、と。結局深山父の冤罪事件はそのままで、真犯人が出てくることも、名誉挽回することもなく終わったけど、現実はそういうものなんだろうね。名誉挽回は時間がかかる。だからこそ冤罪を生み出さないことが大事なんだけど。

明石さんは最後まで安定の明石さんで、明石さんのうつぶせ寝という名の土下座は有効で、藤野さんが同じことやっても寝ているように見られる(注:当たり前)この不思議。そして最後まで深山に振り回されっぱなし。でも深山のパラリーガルが、明石さんの天職だと思う。最後、刺繍をしているシーンも、明石さんらしくてよかったわ。
今回は佐田センセーだけじゃなく、週刊誌の記者清水やアパートの管理人サイトウユキまで虜にしてしまう深山とか、誰得なんでしょうね。振り回されて、それでも離れられないのは明石さんだけで十分です。というか、明石さん以上のキャラは居ない。

そして佐田センセーは加奈子の歌、気に入っていたのね。CD買い占めたり、泣いたと打ち明けたりと、相変わらずツボが謎な人。最後の最後まで妻と娘に弱かった。深山にも手玉に取られていたし。安定の佐田センセーでした、と。

岸部一徳氏が演じるということで、身構えていたけど、確かに食わせ物だったけど、主人公に対しての食わせ物じゃなかった斑目さん。多分深山が真剣に向き合えば深山父のことも話してくれるんだろうけど、深山はそれを解っていても敢えて訊かないし、班目自身もそれを解っているから敢えて話さないんだろうなぁ。
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Index[Diary]ドラマ・映画 99.9-刑事専門弁護士- #009 

99.9-刑事専門弁護士- #009

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
今回の小ネタで挑戦的だったなぁ、と思ったのは「謎はすべて解けた」「真犯人はこの中に居ます(注:金田一だと「居る」だけど)」に尽きるなぁ……局違うのに。
あと、若かりし頃の班目さんは御子息の岸部大輔氏がよかったなぁ……医龍みたいに。

今回15分拡大ということで、いつもの54分と同じテンポで事件そのものの解決は終わるが、そこから更に一歩踏み込んだどんでん返しがあって、楽しかった。

第9話あらすじ
深山 (松本潤) は 佐田 (香川照之) から指示を受け、彩乃 (榮倉奈々) らとともに山城鉄道の会長の自宅を訪ねる。
するとそこには殺害された会長の遺体と、それを取り囲む家族らが。
状況を聞くと、三男の嫁である 皐月 (国仲涼子) が犯行を自供。
脳梗塞を患った義父を懸命に介護したが、満足してもらえないまま罵倒される日々が重なり、耐えられなくなっての犯行だという。
さらに事件当時、自宅で一緒に暮らしていた家族たちも全員、皐月の犯行を認める供述をし、すぐに解決するかに見えた事件であった。

しかし深山はある違和感を嗅ぎ取る。 皆の証言を深く掘り下げてゆくと、それはまるで “無理につじつまを合わせたかのように一致” しており…。


娘に振り回される佐田センセーに振り回される藤野さん。そして佐田センセーは相変わらず深山に遊ばれる、と。立花にも遊ばれてるけどね。
でもって佐田センセーの奥様は最強。

班目さんの胡散臭さが、不気味。大友検事と対峙したときの、恐ろしさ。多分、大友は過去班目を出しぬいたと思っているし、現在では自分の方が上だと思っていて、権力があるからいざとなれば何とでもできると考えているのではないだろうか。
実際は班目さんのほうが上手だし、挑む側としてこれでもかというくらい準備をしているだろう。その準備の最終段階が深山を自分の事務所に所属させることであり、自分の事務所に所属した深山が冤罪を防ぐ状態だったのではないか、と。
そして最終回深山父の事件と密接している事件担当、と。

深山がようやく班目さんが父親と関わりがあったことに気づいた。
自分を引き抜いた理由が弁護士としてが半分と言われ、残念そうなセリフだが、残りの半分に思い当たる節があるためか全然残念そうに聞こえない。

そして丸川は何を見つけたのかと思ったら、大友検事が深山父の冤罪事件の担当検事だった、と。
それは一話で深山と裁判所ですれ違った時の雰囲気から解り切ってたことなので驚きもなにもない。
果たして、最終回丸川は長いものに巻かれるのか、それとも正義を追い始めるのか。
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Index[Diary]ドラマ・映画 99.9-刑事専門弁護士- #008 

99.9-刑事専門弁護士- #008

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
前回、逮捕された深山。衣装で遊ばれた第8話。
個人的には班目さんの「僕の服」がよかったなぁ……普通すぎて。

第8話あらすじ
突然、斑目法律事務所に刑事たちがやってきて、深山 (松本潤) は殺人の容疑で逮捕されてしまう。佐田 (香川照之) や 彩乃 (榮倉奈々) は驚きを隠せないまま、すぐさま留置所に足を運び、深山と接見を行うが、深山はまともに話をしようともしない。

警察の調べによると、深山は 鈴木 (林泰文) という男とレストランで会っていた。鈴木は、深山が作った調味料を料理にかけて口にしたとたん、苦しみ倒れ、病院搬送後まもなく死亡。深山の自宅から押収したパソコンからは、毒物の購入履歴が見つかったという。

動かしようのない証拠を突きつけられた深山は、留置所の中から “事実” を突き止めようとするが……。
逮捕されてもマイペースな深山。真相を知りたいがために、なかなか出ようとしない。班目さんも使われてるしねぇ……。
趣向としては面白かったけど、異質すぎてただのコメディにしか思えなかった。

一方で、ようやく深山父の事件も物語に関わってきた。と思えたけど、思えただけで大した関わりがなかった。とは言え、やっぱり班目さんは深山父と繋がりがあったのか。じゃないと、物語にならないものねぇ……わざわざ刑事弁護部門作ったり、招いたり。
次回よりもすべてが明かされるであろう最終回が楽しみで仕方ない。班目さんは何を企んでいるのか。

それにしても検察は何がなんでも深山を父親の事件の真実にたどり着かせないために潰そうとしているようにしか見えなかった。のは穿ちすぎだっただろうか。
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Index[Diary]ドラマ・映画 99.9-刑事専門弁護士- #007 

99.9-刑事専門弁護士- #007

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
前回佐田センセーはモナコに行けませんでしたが、当方はモナコを堪能しますた。

それにしても、ゲストキャストが豪華だよなぁ……。桂センセーだよ、桂センセー。被り物(アフロを被り物と言うな)で、最初解らなかったけど。
小ネタがただの小ネタではなく、伏線にもなっているし、作り込んである。その作り込みようをトリックや偽装にもっと向けたらいいのに。
0.1%がテーマなだけに、最初に挙げられる被告は無罪が大前提のドラマではあるが、大前提だからこそ、真犯人が逃れた偽装をもっと巧妙にしないと、0.1%なのにそんなにあっさりと暴かれていいの? とか、その程度のことかとなるほうが問題かと。

第7話あらすじ
大手玩具メーカーの社長が、副社長である息子の 河村英樹 (高嶋政伸) に殺害されてしまう。
しかし逮捕されたのは、同社専務取締役・西岡 (嶋田久作) だった。

深山 (松本潤) 、佐田 (香川照之)、志賀 (藤本隆宏) は容疑者である西岡の弁護人となり、当時の状況を聞くが、西岡は 「まったく見に覚えがない」 と語る。
また 彩乃 (榮倉奈々) も西岡の娘に話を聞くが、西岡は当時一緒に家に居り、アリバイがあると主張する。

しかし、決定的な証拠である “凶器の花瓶から検出された西岡の指紋” が、西岡を有罪へと追い詰めてゆき…。


相変わらず、班目所長は胡散臭い。彼の正義が何なのか。
「今手にしているものはなくなっても、未来だけは残るんだよ」
という、志賀センセーに言ったことばは意味深。

でもって佐田センセーは事務所でも壊れてきたよねぇ。明石さんに意図せずとも遊ばれてしまったり。

明石さんと言えば、相変わらず自作のスマホケース使ってるけど、あれ使いづらくないのかなぁ……鞄の中でもかなりスペースとるだろうし。実際、明石さんの中の人の作品なわけだけど。片桐さんのモチーフチョイスってツボ。どう考えても使いづらそうなのに、アレが欲しくなるというマジック。
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Index[Diary]ドラマ・映画 99.9-刑事専門弁護士- #006 

99.9-刑事専門弁護士- #006

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
後編。過去2件と今回の事件がどう片付くのか、佐田センセーの立ち位置というか、今後どういう扱いになるのかが興味深い第6話。
このまま自分は間違っていないと虚勢を張り続けるのか、それとも「正義」を求める弁護士になるのか。
個人的には後者になっていただかなくては、今後ある深山父のエピで佐田センセーの活躍がなくなるのではないかと、杞憂してしまう。

第6話あらすじ
深山 (松本潤) は、18年前に自殺した 谷繁 (千葉雄大) の父親が、実は自殺ではなく、三枝 (平田満) に殺害された可能性が高いと考える。
彩乃 (榮倉奈々) ら刑事事件ルームのメンバーと共に調査を積み重ねた結果、ある事実にたどり着き、確証を持って三枝を追及する深山。
しかし三枝は、18年前の同じ日時に起きた 「杉並区資産家令嬢殺人事件」 で 「犯人を目撃した」 と証言していた。
そして、その三枝の目撃証言が重要な決め手となって、犯人が逮捕され、有罪が確定していたのだ。
つまり三枝には、谷繁の父が殺害された時刻には、もうひとつの事件が起きた付近におり、谷繁の父を殺害するのは不可能である、というアリバイがあったのだ。
深山は三枝がアリバイ作りのために “嘘の目撃証言” をした可能性もあると考え、その目撃証言の調書を作った検察官であった 佐田 (香川照之) を厳しく追及する。
佐田だけが知る “18年前の事実” とは一体 ——。

さらに深山と彩乃は、18年前に三枝が 「犯人を目撃した」 と証言した現場に足を運ぶ。
すると18年が経ち手がかりなど何も残っていないと思われた現場から、思いもよらない事件解決の糸口が見え始め…。
明石さんと藤野さんのコンビもいい形になってきた。

「自分にとっては小さなことでも人によっては大きなことになる。刑事事件って難しいな」っていう班目さん。意味深すぎて、今回に限らず、その後大きな何かが出てくるんじゃないかと穿ってしまう。
班目さん、本当いいキャラというか、おいしいところもってくというか……。
最後の、大友検事と班目さんが同期とういうのには予想外過ぎて、これからが怖い。

佐田センセーは結局、上司に都合のいいように扱われたんだなぁ。
それにしても変わり身が早い。もっと葛藤で引きずるのかと思ったら。これまで18年間葛藤していたということか。まぁ、前後編だから仕方ない。
今までは虚勢を張って、かっこつけてたけど、最後説得する姿は格好良かった。

でもってまた一人若い検事が葛藤を抱えるようになる、と。
メインは班目法律事務所だから仕方ないけど、丸川の葛藤と権力に歯向かおうとする姿勢をもう少し見られたらよかったような気がしないでもない。

あと、現在の事件があっさり終わって、谷繁くんの存在が寂しいものとなった。でもまぁ、彼が三枝氏に詰め寄らなければ、18年前の事件は相変わらず再審棄却だったわけで。そう考えると登場シーン少なくとも、存在意義は大きかったのか。
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Index[Diary]ドラマ・映画 99.9-刑事専門弁護士- #005 

99.9-刑事専門弁護士- #005

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
今回は前後編の前編。F1があったので録画したのだが、前後編って続きが気になるので結局すぐすっきりできるように見たのは日曜。どんなに気になっても数時間で解決になるように、と。
というか、内容も重そうだったので、そんな状態で1週間はキツイもの。

まぁ、軽い内容の刑事事件なんてドラマにはならないけど。
ただ、過去が絡んでくると気分的に「時間の積み重ね」が更に重くのしかかる。

前回、今回深山の父親の一件かと読んだのだが別件だった、と。

第5話あらすじ
深山 (松本潤) は、三枝 (平田満) を暴行したとして逮捕された 谷繁 (千葉雄大) の弁護を担当することになる。事件当時のことを聞くため、彩乃 (榮倉奈々) と共に接見するが、その最中に谷繁は 「あいつが殺したんだ…」 と呟きながら倒れ、意識不明の重体となってしまう。

被疑者から話を聞けなくなってしまった深山と彩乃は、目撃者から 「『お前が殺したんだ!』 と叫びながら殴っていた」 と聞く。だが、被害者の三枝は、谷繁と面識もないのに襲われたと主張。納得の出来る証言を聞けない中、深山と彩乃は谷繁の妹に会いに行く。

一方、不起訴の決裁が増えている検察官の 丸川 (青木崇高) は、検事正・大友 (奥田瑛二) から忠告をうける。さらに、過去の案件で再審請求を出されているから資料に目を通しておけと指示される。その資料には、ある名前が記載されていて……。
明石さんの司法試験の結果から始まる。
合格発表を見に行くのを付き合ってくれて、あまつさえ見てくれるなんて優しいなぁ、深山。
本編は全然優しくないけど。
というか、明石さんって完璧深山のおもちゃ状態だよね……。
そして今回は使い物にならず。話を訊いてあげてるというか、面倒を見てあげてる藤野さんが可愛かった。ああいう感じで子供たちの面倒も見ているのね。

佐田センセーは奥さんだけじゃなく、娘にも弱かったか……。
佐田センセーって奥さんや娘に弱いけど、仕事面では強い人だと思っていたけど、虚勢張ってたんだなぁ、と。結局長いものに巻かれた結果が、18年前の事件の件に繋がる。
まぁ、今までの虚勢は18年前の不正というか捏造を悟られないように、精一杯強がっていた姿なんだと思うと、佐田センセーも可哀想っちゃ可哀想だけど、それによって今回の加害者が生み出されたことを考えると、同情はできない。


班目所長ってやっぱり、すべてお見通しなんじゃないかな、と。深山の父親の一件も、佐田の過去も。
ラグビーを見ていた深山。そこに孫のラグビーを見に来ていた班目。深山は父親との思い出としてラグビーがあるが、もしかして班目は深山父と面識があったのか、それ以上に関わりがあったのか。
一番曲者だわ。やっぱり岸部一徳氏が演じる役だもんなぁ。

事件そのものも重いが、過去の事件からつながっていて、その過去の事件も重い。
それぞれの立場としがらみ、思惑があって、自分のことしか考えていない。結果、被害者やその家族のことなんて考えていない。
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Index[Diary]ドラマ・映画 99.9-刑事専門弁護士- #004 

99.9-刑事専門弁護士- #004

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
元検事でヤメベンな佐田さんの弁護士としての分野というか、元々の事務所の分野が企業弁護だからだろうか、企業利害が絡んでくる。
まぁ、現実社会に於いても企業利害が絡まないことはなないのでこうなるのも仕方ないかな。
ただ、そんな中でひとひねりがあって、面白い。

第4話あらすじ
深山 (松本潤) の所属する斑目法律事務所・刑事事件専門ルームに、新たな依頼が舞い込んでくる。
太陽光発電に関する世界的発明者である 菊池 (板尾創路) が、仕事の元同僚である 井原宏子 (ハマカワフミエ) への強制わいせつの罪で告訴され、弁護を依頼してきたのだ。
菊池は強く無罪を主張するが、この手の事件は当事者の証言以外に証拠が乏しいため、潔白を証明するのは難しい。

そんな中、菊池の勤めるウドウ光学研究所の社長・鵜堂 (升毅) が、会社で示談金を準備させて欲しいと提案する。
現在、菊池が研究を進めている特許技術が完成間近なのに、裁判のために開発が遅延してしまっては、あまりに不憫だという。
喜ぶ菊池は研究チームにこれ以上迷惑をかけないためにも、示談を成立させるが…。

汚れきった私は会社が、社長が仕組んだ事件だと予告のときから思っていますた。まぁ、誰もが読める展開というか黒幕。
しかしそこは簡単な物語にはしなかった。元女性社員とその彼氏が実行犯で、引っ張る引っ張る。刑事事件なのに、法廷は出てこず。バリバリ刑事事件という印象ではなかった。

今回は佐田センセーが上手だったけど、その佐田センセーを手玉にとっている深山。但し、佐田センセーは手のひらで転がされてもただでは起きないわけで。
まぁ、一番上手なのは佐田センセーの奥様だけど。

赤石さんは酒、弱いのね。相変わらず、土下座というかひれ伏すというか俯せ寝は特技。藤野さんも特技土下座だったことが判明。というか、藤野さんのほうが「ザ・土下座」って感じだけど。対照的に戸川さんは「誰がひれ伏すものですかっ」って雰囲気バリバリの女王様っぽくて素敵。とは言え完全無欠ではないので、志賀さんに協力を依頼するときの嫌そうな表情と言ったら……サイコーです。

そして衝撃的事実。アフロ(下宿先の店主・坂東)とは従兄弟。
これには立花、赤石、藤野そして加奈子は素直に驚く。DNAの神秘という点で。視聴者的には従兄弟にしては他人行儀すぎな点に驚いたのではないだろうか。
深山のバックグラウンドはまだまだこれから明かされていくんだろうなぁ。
次回がその第一歩になるような……。
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Index[Diary]ドラマ・映画 99.9-刑事専門弁護士- #003 

99.9-刑事専門弁護士- #003

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
今回は立花主導弁護のお話なのだが、米ドラと違って邦ドラは主役は一人か二人で、主役以外がエピの主軸でも主役の動向に重きを置くので、結局深山のアレコレが多い。

前回よりは初回に近い笑いの要素の入れ方でよかった、としか言いようがない。

第3話あらすじ
刑事事件専門ルームでは、深山 (松本潤) が 藤野 (マギー) の弁当にマイ調味料で味付けをして食事を楽しむ中、新たな案件が舞い込んでくる。その案件とは、川口建設の金庫に常備していた非常用資金1,000万円が盗まれた事件。経理を担当していた 果歩 (山下リオ) が逮捕され、娘を助けて欲しいと母・冴子 (麻生祐未) から依頼があったのだ。

被告人が女性であることもあり、自分の実力を見せたい 彩乃 (榮倉奈々) が担当したいと申し出て、佐田 (香川照之) に了承される。
 金庫の暗証番号は、社長と専務、経理の果歩しか知らず、犯行日に、社長と専務はそれぞれ出張に出掛けていたという。さらに、家宅捜索では、果歩のカバンの中から金庫に入れていた現金の封筒が見つかり、自宅の押入れから現金1,500万円が見つかる。そんな状況でも、果歩は無罪を主張。彩乃は果歩に話を聞こうと、深山と共に拘置所を訪ねるが、冴子からの依頼で弁護を担当することになった旨を伝えると、果歩が顔色を変え 「私には母はいません。お断りします」 と拒まれてしまい……。
事件そのものは深山が事務所を訪ねて、金庫を開けてもらった時点で犯人までも解ってしまったが、物語の主軸は悲しい家族の愛だったように思える。
最後の深山の過去回想からようやく深山の家族に関する過去とそこに抱えるストーリーが次回から小出しにされるのかな? と期待。

今週の明石さんは司法試験間近。誰もが次も落ちると思っている。
そして戸川さんの準備のよさっぷりに感服。シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ。すべてフルボトルで用意していた。
別の意味で準備が良いのは佐田さんの奥様。彼女の上手をいくのはちょっとしんどいなぁ。いけるとしたら深山くらいか。あの手のタイプは班目所長でも無理かと。
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Index[Diary]ドラマ・映画 99.9-刑事専門弁護士- #002 

99.9-刑事専門弁護士- #002

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
シリアスな社会派ドラマなはずなのに2話目にして、コメディになった気がしてならないのですが。1話目はコメディ要素はあるものの、シリアス要素のほうが多く、メリハリがついていたのに、今回はコメディ要素がスパイスではなく、主成分になっていて、残念。そういう路線ではないと思っていたんだけどなぁ。
チームで脚本を書いているのかと思ってチェックしたら、一人だった。なんだろう、この1話と2話の差。

第2話あらすじ
深山 (松本潤) は、口論となった男を、もみ合いの末にナイフで殺害してしまった 山下 (風間俊介) の弁護を担当することになる。
山下は、たまたま立ち寄った居酒屋で大騒ぎをする 木内 (岡山天音) という男を注意すると、外に連れ出される。そこで、逆上してナイフを出してきた木内を、もみ合った末に奪ったナイフで殺害してしまったのだ。当然、山下は正当防衛を主張している。

だが、深山は山下の証言に違和感を覚え、彼ならではの捜査を始める。
そんな彼の捜査方法に振り回される 佐田 (香川照之) や 彩乃 (榮倉奈々) ら刑事事件専門ルームのメンバーは……。
事件は単純なように見えて裏があった。ただ、創作としてみると容易に読める展開ではあるが。
そして、風間俊介氏は静かな演技させると、本当に上手い人だなぁ。思いっきり感情を露わにするよりも、こうして静かに秘めるほうが「伝える」というのは難しいのに、ちゃんと伝わってくる。

明石さんは、弁護士目指すよりパラリーガルのほうがその能力を高く発揮できるのではないだろうか。癖字(※綺麗な文字も書ける)を難なく読めて、清書は速いし、必要な書類を接見から戻ってくると完璧に揃えているし。特技は土下座だし。土下座っていうか、もう俯せだよね……。平伏して、懇願。
深山の癖字は話を訊く相手を見て、ノートを見ていないからであって、事件整理の資料等ボードに書く文字が綺麗なのは、ちゃんと見ているからだろうね。そういうのもひっくるめて明石さんはすべて解っているんだろう。
目を開けて寝ている姿は怖いけど。

もっと対立するかに見えた佐田だったけど、案外順応している。それ以上に嫁の順応能力のほうが高いけど。
今のところ班目さんが深山をどういうカードとして持っているのか、素直に受け取れないので、彼とのやり取りによって深山の立ち位置がどう転ぶのか見ものだし、果たして最終話、企業法務部がどういう立場になっているのか……色々とどんでん返しがあるんだろうなぁ。

とりあえず、次週はF1があるので録画を忘れないようにしないと。
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Index[Diary]ドラマ・映画 99.9-刑事専門弁護士- #001 

99.9-刑事専門弁護士- #001

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
今期フジテレビ系がこの枠にドラマを復活させて、脚本家、W主演と話題をぶっ込んできたにも関わらず、3倍近いだか3倍以上だかの視聴率を獲って圧勝。現代に於いて視聴率にどれほどの意味があるかは知りませんが。
とりあえず、1話目を見た限り日曜劇場が視聴率をかっさらっていく王道パターンの勧善懲悪っぽい感じで、且つ恋愛ドラマではなく、社会派ドラマ。

正直、この時期この枠の連ドラは観ないようにしてるんですがね。21:00-ってF1とかぶるから。地上波放送あった頃はF1深夜だったので気にならなかったけど、地上派放送をやらなくなってから、ウチでは何の因果かBSの映りが悪いため、CS組になったわけですよ。そしたら大抵のレースは日本時間21:00-決勝なので、土日のこの枠はシーズン開幕と共に見なくなっていたわけですが……1話を見た限り、面白い。久々に、原作付でないドラマにワクワクさせられた。
F1ある日は録画します。

第1話あらすじ
深山大翔 (松本潤) は、お金にならない刑事事件ばかりを引き受ける貧乏弁護士。ある日、何度も無罪を勝ち取っている実績を買われ、日本4大法律事務所の1つ、斑目法律事務所の所長・斑目春彦 (岸部一徳) からヘッドハンティングされる。
社会貢献の名目で新設された斑目法律事務所の刑事事件専門チームにパラリーガルの 明石達也 (片桐仁) とともに移籍した深山であったが、バディを組むはずの室長・佐田篤弘 (香川照之) は、大企業の顧問弁護士を務め巨額の利益をもたらしてきた民事のトッププレーヤー。斑目から1年後のマネージングパートナー昇格を条件に出され、渋々異動を了承したものの、金にならない刑事事件には全く興味がない様子だ。さらにチームのもう一人の弁護士である 立花彩乃 (榮倉奈々) も、斑目の命により、これまでの業務とは全く畑違いの刑事事件ルームに嫌々入ることになってしまった弁護士だった。

そんなチームのもとへ殺人事件の弁護依頼が舞い込む。依頼人の赤木義男は運送業の経営者で、流通業界の風雲児としてメディアを賑わせたネットショップ社長が殺害された事件の殺人容疑として逮捕されたが、本人は酒に酔っていて事件当日の記憶がなく、事件の関与を否定。無実を訴えている。しかし、検察庁の調べによると、指紋のついた凶器や防犯カメラの映像などの物的証拠に加え、容疑者の赤木は被害者から仕事の契約を一方的に打ち切られており動機も充分。まさに赤木が犯人である条件が揃っていた。
検察は有罪確実な案件しか起訴しないから日本の刑事事件は起訴されると 99.9% 有罪になる。検事出身の佐田は、容疑者に罪を認めさせ反省を示した上で情状酌量を探る道を探すのが弁護士の仕事だと深山に促す。だが、深山は 「肝心なのは調書より事実。99.9% 有罪が確定していても、0.1% に事実が隠されているかもしれない」 と諦めない。そして、事件の状況を丁寧に検証する深山の頭には、ある可能性が浮かんでくる。その可能性を探るためには、佐田の力が必要になるが…。
果たして、深山たちは事件の真相を明らかにすることができるのか?

事件そのものは、これで有罪決まったら、目覚め悪いなというザル。現実でもこんな風に、この証拠だけで有罪決まったら泣くわ。ってぐらい、ザル。
まぁ、起訴された段階でストーリーが出来上がってるから、ここまで検証しているんだろうかって疑いたくなるくらい、検証しないとひっくり返せないんだろうけどね、現実でも。

所長の班目さんが岸部一徳氏が演じているので、小野田(相棒)しかり、神原(ドクターX)しかり、非常に胡散臭い。いきなり儲からない刑事事件も扱うなんて、これからの時代アピールしないとねってことでも非常に胡散臭い。額面通りCSR(企業の社会的責任)と受け取っていいのかどうかどうか、本当に怪しい。
企業弁護士集団で稼いでるとは言え、そんな中、刑事専門の深山を雇おうとすること自体、胡散臭い。誰でもいいわけじゃなく、深山だから雇いたいという時点で弁護士会会長以外にも政治的何等かの目的があるのだろう。

そして、最初は断ったものの、それでも班目法律事務所に入ることにした深山自身胡散臭い。
公式サイトの説明によると「父親が飲食店を営んでいた」ことと相関図で検事の丸川と互いに「ライバル視」とついていたが、1話目を見た限り、丸川とよりもその上の検事正・大友と何かがあるのではないか、と。
刑事専門なのは、父親か家族、身内が冤罪でどうかなったこと、そこに大友がかかわっているのではないかということ。またこの大友に対して班目が何かあるのではないか。故に大友と師弟関係にある佐田を一年後のパートナー昇格を餌に刑事事件担当に異動させた、と。深読みしすぎですかね。
オリジナルドラマの良いところは、放送されるまで好き勝手深読みできることだなぁ。

個人的にはパラリーガルの明石さんは、弁護士を目指しているけど、パラリーガルのままのほうが存分に能力を発揮できるのではないだろうか。あれだけやることを言いつけられて、的確にツッコミを入れて、文句を言いながらも十分とは言えない時間で言われたことをきちんとやり遂げているので能力は高い。一番高いのは佐田さん付の戸川さんだろうけど。
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Index[Diary]ドラマ・映画 臨床犯罪学者 火村英生の推理 #010(最終回) 

臨床犯罪学者 火村英生の推理 #010(最終回)

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
サブタイトル「ロジカル・デスゲーム」
原作:作家アリスシリーズ19『長い廊下がある家』(光文社)「ロジカル・デスゲーム」
火村英生……斎藤工/有栖川有栖……窪田正孝
小野希……優香/貴島朱美……山本美月/八十田宗則……マキタスポーツ
坂下恵一……清水一希/松野貴子……堀口ひかる/渋谷千尋……松永渚/謎の少年……小野寺晃良
諸星沙奈江……長谷川京子
難波洋……松澤一之/鍋島久志……生瀬勝久/篠宮時絵……夏木マリ
ロジカル・デスゲームの原理というか元ネタは≪モンティ・ホール問題≫の確率論から。

最終回、原作はS19『長い廊下がある家』(光文社)「ロジカル・デスゲーム」だが、原作はシャングリア十字軍とは一切関係のない物語なので、それは先週の段階から、使われるとしたらゲーム(ロジカル・デスゲーム)だけが使われるのではないか、と理解していた。ただ予告ではダムでの対峙がアピールされていて、崖で対峙するシーンがある原作って何だっけ? と真剣に悩んだりもした。

蓋を開けてみれば非常に訳が解らないというか、理解しがたい展開で終わったな、と。
個人的にはこの「ロジカル・デスゲーム」の緊迫した雰囲気が好きだったので、映像化して欲しいとは思っていたが、それはあくまでも原作のような緊迫であったわけで、ゾクゾクするような仕上がりではなかった。

原作の犯人は、火村の講義を授業料を払わず、もぐりこんで勝手に聴講し、図々しくも火村に声をかけて存在をまずアピールした後、過去に起こったこととして架空の犯罪をでっちあげて、火村を誘い、自宅に強引に連れ込む。そこで現在進行形の犯罪である、自殺に見せかけた殺しの犯人が、目の前の犯人であると気づき、彼のゲームに火村は飲みこまれていく。というか、銃で脅されて強制参加させられると言ったほうが正しいのか。

ドラマは諸星がそのゲームを仕掛ける犯人の役割を担っているのだが、原作犯人とは動機が違うため、火村をゲームに参加させる手段も違う。
ドラマでの火村は強制参加ではなく、ある意味自主的に参加している。そこには諸星が人を意のままに操れるカリスマ性と、心理戦があってこそなのだが、心理戦も一辺倒で、カリスマ性はないし、かと言って身震いするような狂気もない。
心理戦に関しては、脚本が薄っぺらかったとしか言いようがない。カリスマ性に関しては、台詞がない頃の諸星にはミステリアスな雰囲気があったが、何か喋るとその内容が俗っぽく下品で、どうもカリスマ性があるように見えない。何より、長谷川京子さんが綺麗だから、印象付けるために真っ赤な口紅なんだろうけど、それもただ彼女の美貌を際立たせているだけで、そこに狂気が宿らなかったのが、敗因かと。かと言ってあの年代で誰が身震いをするような狂気を出せるかと言ったら思い当たらないんだけど……あ、コニタンが居た。小西真奈美さん。ただ彼女は美人というより可愛い系なんだよなぁ。でも狂気ある演技が凄いんだよねぇ。

いや、それ以前の段階で、女キライ(但しゲイではない)の火村にとって身近な女性が大家のトキエさん、教え子の朱美、刑事の小野というミスリードをさせておいて、実は自分ですと諸星に主張させている時点で説得力がない。
ドラマ版は女キライの部分を意図的に出さなかったのだろうと思うが、この女キライの部分は火村が抱える「人を殺してみたいと思ったことがある」過去から、故に現在臨床犯罪学者になり、准教授になった今にもつながる部分なのに、出さなかったからそこでずれが生じて、距離感がグダグダになった感が否めない。
話を戻すが、火村にとって大家であるトキエさんは別として、朱美と小野は身近な女性として成立しないし、脅迫の材料としてはトキエさんも含めて説得力がない。
火村を自分の思い通りに操るために諸星のようなタイプは人も使うが、自分の頭脳を存分に使うタイプではないのだろうか。そうでなければ、設定としてカリスマ性があり、新宗教だか、ただの政治的思想のヤバい奴らの指導者だか、とにかく公安からマークされる組織の指導者として人を惹きつけることは無理ではないか。だが、見せられた諸星は下準備もない、行き当たりばったり感がとても強い展開だった。
実際諸星が自分の頭脳を存分に使ったならば、下調べした段階で火村英生という男にとって女性陣は動かせる材料ではないと気づくだろう。今までのドラマの描写に於いて、確かに女キライを公言してはいなかった。むしろ朱美を近づけすぎていたくらいだが、だからと言って取引材料に使える程親しくもない。

火村が一人で向かうことに説得力を持たせるために、前回の鍋のあとの飲みのシーンを入れて、そこでシャーロック・ホームズとワトソンの話をさせたのだろうけど、今までかろうじて上澄みだけでも原作成分を取り入れていたのに、今回はゲーム以外は作家アリスシリーズというより、シャーロック・ホームズシリーズへのオマージュだった。最後の最後で、あんたら誰? 状態になってしまった。
そして、アリスのモノローグに、裏切られた。作家アリスが作家アリスを書いているわけではないのに、それまでも幾度となく、体験を物語にはしないと言わせておいて、幸せな結末を望む、とあたかも現実とは違う展開で作家アリスが作家アリスを書いているかのようなモノローグに幻滅。作家アリスが書いているのは学生アリスシリーズであり、学生アリスが書いているのが作家アリスシリーズというパラレルは譲れない。

原作に於いて、火村の闇に決着がついていない以上、ドラマではドラマなりの解釈で決着をつけなければいけないと思ったのだろう。それ故に火村に変な「この犯罪は美しくない」という決め台詞まで毎回毎回吐かせ、その意図として人を殺したいと思ったことがあり、やがて自分なら気づかれない美しい犯罪として成立させられるのではないかと思い上がり、突き詰めた結果美しい犯罪なんて存在しないと気づいた。だからどんな犯罪も美しくはないという意味で「この犯罪は美しくない」と言い続けてきたわけだ。
ならば、そこで人を殺したいと思ったことがあるという火村の過去は一応決着がついているのに、今回諸星に「人を殺させてあげる」と挑発され、それに乗った火村の真意がよく解らない。
シャーロック・ホームズに重ねたのだろうが、ホームズと火村の動機が違う時点で説得力がない。アリスが諸星をモリアーティ教授に重ねていたが、ただ一度面会しただけで、説得力があるような対立構図もない。

また、制作陣が違うにも関わらず、前日の「怪盗山猫」と同じ終わり方という、手抜き感をどうしてくれようか。


なんとか最終回まで見続けることができたが、「怪盗山猫」程オリジナル展開に持って行ってぶっ飛ばし感がない、中途半端で改悪が目立ち、がっかりもした。
どうして、中短編の原作を選び、一話ないし二話完結で構成していかなかったのだろう。敢えて、長編(『ダリの繭』『緋色の研究』)を無理やりやったのだろう。どうして、原作では逃亡という形であえて決着をつけていないシャングリア十字軍を出したのだろう。なんで原作では決着をつけていない火村の闇を結論付けたのだろう。

Nのために」のときにも書いたが、原作ミステリの場合「物語の本筋である、事件や犯人を変更することはタブー」だと考えている。それ故に「それ以外の部分で視聴者を引き付けなければならないわけで、かと言って本筋とは別のところに力を入れてもそれはそれで成り立たなくなって、いわゆる「原作凌辱」とか「キャラ崩壊」と言われる状態になってしまう」とまで考えている。この考えはもうずっと変わっていない。

正直窪田正孝氏が出演していなければ、最後まで見ていなかった。
そして緊急告知と煽るだけ煽って、結果huluで3話分配信するよ、という力が抜ける告知だった。
第一弾は原作S21『菩提樹荘の殺人』(文藝春秋)「探偵、青の時代」
第二弾は原作S9(国名S5)『ペルシャ猫の謎』(講談社)「切り裂きジャックを待ちながら」。こちらは前後編。
デコ出し窪田正孝氏が見たいので第一弾は観るけど、第二弾はどうだろう……窪田正孝氏不足で見てしまうかもしれない。
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Index[Diary]ドラマ・映画 怪盗山猫 #010(最終回) 

怪盗山猫 #010(最終回)

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
ドラマ開始前、原作は1冊目を読だだけだった。始まってから続きを読もうと思っていたが、一話目の段階で、原作との違いっぷりにこれは終わってからでもいいか、と思い、読まなかった。
ぶっとばし過ぎて、やや強引な感じではあったが、これはこれで有りだなという力技を見せつけられた。

原作ではサクラのほうが先輩で、勝村のほうが惚れている感があって、サクラはサクラでまんざらでもないという二人だったが、ドラマではサクラのほうが後輩で、サクラのほうが惚れていて、勝村はそれを利用しているという状態だったけれども、それはそれでありだった。但し、菜々緒さんが演じてこその仕上がりだった。

原作勝村は山猫を裏切るようなタイプではないはずだが、カメレオンの存在がドラマ中で出て来たときから、視聴者としては勝村が怪しいと思った。なんたって犯人やテロリストや、ダークナイトな成宮寛貴氏だし。
ただカメレオン=勝村だと、山猫が気づいたのは登場より前というのはちょっとチート感が否めないが。

原作関本の役割は犬井が担っていたなぁ……そして、ドラマ関本黒幕説は結構早い段階で解ったのだが、山猫が信じきっていたことに驚きを隠せないが、真央にとっての山猫だったように、山猫にとって関本は希望であり、救いだったからこそ信じたかったわけか。ただ視聴者目線から見ると胡散臭さ満点だったが。
最後の佐々木蔵之介氏の和装がカッコ良すぎて、もうどうしてくれようかというくらい悶えた。

リカコさんは原作を読む限りはもっとエキゾチックでミステリアスな印象だったのだけど、大塚寧々さんのリカコさんステキたっだ。序盤、彼女も山猫を裏切るのではないかと思っていたのだが、子どもを流産した過去の話で、彼女が真央に向ける態度の見方がちょっと変わり、山猫は裏切れてもリカコさんには真央を裏切ることはできないなぁ、と。
リカコにとって真央は亡くした子どもの代わりみたいな部分があって、だからこそ裏切らない、裏切れない信頼があった。特に真央は実父に裏切られ傷ついた過去がある。子どもを失ったリカコには人として裏切ることはできないし、物語としても救いがない展開になってしまう。
そういう精神的な面の構成は緻密だったなぁ、と。

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Index[Diary]ドラマ・映画 エイプリルフールズ 

エイプリルフールズ

JUGEMテーマ:映画
2015年日本
Cast
新田あゆみ:戸田恵梨香 牧野亘:松坂桃李
接客係:ユースケ・サンタマリア 麗子:菜々緒 ある夫:戸次重幸 ある妻:宍戸美和公 オーナーシェフ:小澤征悦
髭の紳士:大和田伸也 宇田川勇司:寺島進 舎弟:高橋努 江藤理香:浜辺美波 江藤絵里子:山口紗弥加
小野刑事:高嶋政伸 老婆:リリィ 救急隊員の男:岡田将生 大島達宏:生瀬勝久 安田好恵:千葉雅子
パンクの女:小池栄子 松田:窪田正孝 梅田:矢野聖人 野沢遥人:浦上晟周 暴力団幹部:千葉真一
ハンバーガー店マスター:古田新太 アルバイト女子:木南晴夏 運転手:滝藤賢一 櫻小路文子:富司純子 櫻小路佑麻呂:里見浩太朗
Staff
脚本:古沢良太 監督:石川淳一 音楽:林ゆうき


エイプリルフールに吐かれた小さな嘘の数々がやがて大きな奇跡を生む、というコンセプトの映画。
大まかに「7つの嘘」と分けられているが、実際は7つではなく、いっぱい小さな嘘が出てくる。


7つの嘘
・嘘1:イタリアンレストランでの大惨事
・嘘2:ロイヤル夫妻の休日
・嘘3:不器用な誘拐犯
・嘘4:占い老婆の真実
・嘘5:42年ぶり涙の生還
・嘘6:僕は宇宙人
・嘘7:ある大学生の行末

この中で7番目は主演二人をメインとしたとき、まったく関係ないし、なくても話は転がっていく唯一のパート。
そのパートに告白される大学生・松田として窪田正孝氏出演。
最初は嘘2のロイヤル夫妻の休日の二人が訪れるバーガー屋で昼食を取ろうとしているのだが、二人が来たことにより、追い出される。次に嘘3不器用な誘拐犯の3人が訪れるラーメン屋で昼食を取ろうとしているのだが、結局すごまれて出ていく。結果、梅田の部屋でコンビニ飯となる。
矢野聖人氏演じる告白する大学生・梅田が自室でコンビニ飯を食べ終わり、スマホの日付が4月1日だったので悪戯を思いつく。そして出窓に座り、雑誌を読んでいる松田に近づき、一人分のスペースを空けて並んで座り、声をかける。
梅:あー、お前に打ち明けたいことがある
松:(雑誌から目を離さず)ん? 何?
梅:退かない?
松:退かねぇよ
梅:俺ら親友じゃん
松:うん。そうだね
梅:でも、俺は……ずっと前から、お前に対して、それ以上の気持ちがある
松:(間があり、ようやく雑誌から顔を上げてまた考えて梅田を見る)え?
梅:(松田の方を向く)実は俺、ゲイなんだ
松:(間をあけて)嘘だろ?
梅:(立つ)こうして同じ部屋に居るだけで俺、たまんないんだよ(熱弁風)
松:(雑誌を置く)そーう……だったんだ。や、うーん……正直、驚いた。ていうか、信じらんねぇよ(落ち着きない松田)まさか、こんな奇跡起きるなんて
梅:(あれ? な状態)奇跡?
松:(出窓から降りて)実は……俺もなんだ
梅:えっ(松田、梅田の両肩をつかむ)
松:俺も、ずっとお前と同じ気持ちだったんだよっ(梅田のカーディガンを脱がせようとする松田)俺、ヤバい。今むちゃくちゃ感動して(困惑する梅田を抱きしめる)たまんない、たまんないよ(と床に敷きっぱなしの布団に押し倒し、服を脱ぐ。梅田の前ははだけている)
梅:ちょちょちょ、嘘、嘘。エイプリル、エイプリル
暴走モードに入って、梅田の声が届いていない松田は梅田の顎を捉え、両手で両頬をつかみ、キスをする。その後も暴走モードなわけだけど、無抵抗な梅田。

窪田正孝氏のキスの仕方が好きで好きで。あのホールドチッスは最高。
しかもあのスジ筋を惜しげもなく晒しているわけで。しかも静かな状態からのテンションmaxの持って行き方が凄い。
そしてそれから1時間程出てこない、と。

嘘5の42年ぶり涙の生還に関するニュースが流れる真っ暗な部屋でタバコをふかしている松田。起きた梅田がテレビを消し、松田はタバコを消して、梅田に腕枕をして、デコチュウをする。

これに台詞はない。ただ二人の手の動き、視線の静かな演技。部屋に舞い込む桜の花びらが美しい。
窪田正孝氏の手の色っぽいこと、色っぽいこと。喫煙シーンは勿論、梅田の肩を、頬を撫でる手が、手つきが色っぽい。

元来エイプリルフールは午前に嘘をつき、午後に種明かしをするものであり、梅田のように午後から嘘をついてもそれはエイプリルフールのルール違反だと思うんだ。
あと、個人的にはキャストの誰かのファンで、その人が見たくて見る分にはいいけど、映画作品としてはイマイチ。一度見たらもういいや、と思える。但し、窪田正孝氏の色気見たさに何度も見てしまうわけだけど、該当シーンだけでいいやという気になるので他はスキップ。
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Index[Diary]ドラマ・映画 臨床犯罪学者 火村英生の推理 #009 

臨床犯罪学者 火村英生の推理 #009

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
サブタイトル「地下室の処刑」
原作:作家アリスシリーズ14『白い兎が逃げる』(光文社)「地下室の処刑」
火村英生……斎藤工/有栖川有栖……窪田正孝
小野希……優香/貴島朱美……山本美月/八十田宗則……マキタスポーツ
坂下恵一……清水一希/松野貴子……堀口ひかる/渋谷千尋……松永渚/謎の少年……小野寺晃良
諸星沙奈江……長谷川京子
難波洋……松澤一之/鍋島久志……生瀬勝久/篠宮時絵……夏木マリ
原作では森下(ドラマでは坂下がその役どころ)が拉致監禁される。
森下はシャングリラ十字軍の一人(小宮山連※ドラマでは鬼塚)を見かけて、連絡を入れようとしたところで拉致られるのだが、アリスははっきりと火村をおびき出すためという明確な理由があって拉致られる。
正直、拉致の目的と人物が違うため原作の「地下室の処刑」通りに事が運ぶのかどうか怪しいと思った。というのも、今までもミステリなのに事件そのものを重要視しないで、主要人物の人間関係だったり、長々とシャングリア関連を積み上げたり、時折朱美や時折坂亦だったりしていたので、今回これほどしっかりと事件を描くとは、しかも所々原作とは人物が変わっていたものの、原作通りに事が運び、いい感じな仕上がりだった。
相変わらず、小野関連は無粋だが。短編の分量が一時間に丁度いいのではないか。

今回小野関連以外は特に不満もなく。ただ公式で原作以上の腐女子狙いなのは、萎える。
原作は決して腐女子狙いでアレコレ(新婚ごっことか)してるわけじゃないし、いちゃこらじゃなくてその先があるんだけど。
今回は囚われたのが森下ではなく、アリスだったことで助けに来た火村に対して「白馬の騎士のお出ましか……遅いで……」だったわけで。いや、もう窪田正孝氏が可愛いから何の問題もないけど。ただ原作以上に腐女子煽りをやるとただあざといだけで、そこに妄想の余地がないのは嫌われる。妄想する余地があるからこそいいのであって、公式でこうですって描かれると楽しみも何もなくなる。
まぁ、さっきまで、威勢よく喚いてたのに、火村が助けに来たら弱弱しくなって、忙しい演技だわ。個人的には革ジャンな窪田正孝氏はオデコ出してないのに黒崎(ST)に見えるときがたまにある。

また今回やっと腑に落ちたのが犯罪に対して「この犯罪は美しくない」という火村の決め台詞。勿論原作にはそんなふざけた決め台詞はない。
だが、そこはドラマなので「金田一少年の事件簿」における「ジッチャンの名にかけて」とか「名探偵コナン」の「真実はいつもひとつ」みたいな、なんかが必要なのかと、美しい犯罪なんて存在しないのに、と視聴者に当たり前のことを突っ込ませようとしているのかとさえ思っていたのだが。


というわけだったと。

次回最終回はS19『長い廊下のある家』(光文社)収録「ロジカル・デスゲーム」なんだけど、今回みたいにがっつり事件を描いて欲しいのだが、最終回なのでシャングリア関連をはっきり片づけなきゃいけないとなると、難しいのか。
原作はシャングリア十字軍関連のお話ではないので事件とシャングリアの比率がどうなるのか。まぁ、あのロジックゲームは再現されるんだろうけど。
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Index[Diary]ドラマ・映画 臨床犯罪学者 火村英生の推理 #008 

臨床犯罪学者 火村英生の推理 #008

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

サブタイトル「アポロンのナイフ」
原作:作家アリスシリーズ21『菩提樹荘の殺人』(文藝春秋社)
火村英生……斎藤工/有栖川有栖……窪田正孝
小野希……優香/貴島朱美……山本美月/八十田宗則……マキタスポーツ
坂下恵一……清水一希/松野貴子……堀口ひかる/渋谷千尋……松永渚/謎の少年……小野寺晃良
諸星沙奈江……長谷川京子
難波洋……松澤一之/鍋島久志……生瀬勝久/篠宮時絵……夏木マリ
ドラマ版「ダリの繭」や「朱色の研究」での火村の一同を集めた謎解き披露での無神経さは好意的に見ると今回のための前振りだったのか、ただの帳尻合わせに過ぎなかったのか。
序盤、被害者家族に警察陣が会いに行くシーンで、火村(とアリス)の同行を火村の無神経さを理由に拒絶した。が、内心原作の火村は配慮できる人であり、無神経ではないのにという反発心が芽生えた。ドラマ火村を無神経にしたのは、スタッフの所為じゃん、と。
ドラマ「怪盗山猫」の山猫風に言えば「コア」の部分だと思うんですよね、火村の。人を殺したいと思ったことがある半面、踏みとどまり、犯罪を追及していくうえで、傍から見れば暴走気味になったりもするが、そこはアリスがフォローしているわけだけど、人として最後の一線を超えるような配慮のなさはなかった。そこを変えちゃいけないのに、いとも簡単に変えてしまったが故にドラマ火村が無神経な男になったわけで、それって火村の責任じゃないと思う。

原作では少年犯罪における被害者と加害者の取り扱い問題に一石を投じた物語だったのだが。

原作における坂亦少年はアリスと動物園で出会い、少し会話をした程度で別れ、あとは違う軸で進む。
むしろ「アポロンのナイフ」のメインストーリーはアポロンと呼ばれる坂亦の噂話と、高校生2人の殺害事件で、比重は高校生2人の殺害事件のほうに傾いている。
なので、坂亦は最後逮捕された、動物園で話した少年が本当に坂亦だったのかははっきりさせないまま終わる。
あくまでも坂亦はアリスと接触後、その実態を伴わない噂話のみで存在する。なので、ドラマ版のように第一接触者(ドラマの場合トキエさん)と接触後、火村やアリスの関係者とは会わないのに、ドラマでは朱美と出会い、行動を共にし、尚且つ坂亦の異質性に気づき、勝手に鞄を開けてナイフを見つけて、通報しちゃったりなんかしちゃったりして、坂亦の実態に結構比重をとられた。

確かに、坂亦が登場する原作は「アポロンのナイフ」のみだ。東京で高校生を殺し、大阪に逃亡してくる。だが実態としてはアリスとの接触のみで、その後は無責任な噂話だけで「アポロンのナイフ」のストーリーの主軸は高校生2人の殺害事件だ。
そこには少年犯罪、加害者のプライバシー保護、被害者のプライバシーという問題があり、少年犯罪の加害者には更生の妨げになると保護されるが、被害者や被害者家族にはその保護がなく、結果セカンドレイプされている現状の矛盾点を問題視した、とても重いテーマだった。
ドラマも勿論、そこを踏襲していたが、接触後の坂亦のストーリーとシャングリラ十字軍関連のストーリーが伝聞のような間接情報ではなく、描写された直接情報になることによって、視聴者への印象は強くなったため、主軸の少年犯罪に対する矛盾と憤りが薄れていたのが残念。


あと気になったのは小野の子どもっぽさ。

何度も言っているが、小野の「民間人である火村とアリスを拒絶する」姿勢は原作では兵庫県警の野上の核である。
野上の場合、核ではあるが、火村(とアリス)によって救われた(=一時は辞職覚悟であたった事件があり、火村によって辞職は取りやめとなった)ことにより、表立って火村を持ち上げたり、受け入れたりはしないけれども火村の推理に一定の理解を示しているポジション。
それはあくまで内面的な変化であり、それを表立って変えたわけではないわけで、野上の火村(とアリス)に対する態度は相変わらず「民間人が現場に立ち入るのは危険だ」という姿勢を貫いているわけである。
それは二人を見る目つきだったり、たった一言の「民間人を現場に入れて何かあったらどうする」というセリフのみである。小野みたいにギャーギャー言わない。火村(とアリス)より上の年代ということもあるが、大人なのである。

それに対し、小野は子どもっぽい。
火村(とアリス)と同年代だから、というヒトコトでは片づけられない子どもっぽさだ。「女のほうが男より大人だ」という世間一般の考えから上の年代の男性ではなく、同じ年代の女性に野上の持つ「民間人を拒絶する」姿勢を担わせたのに、大人な対応ができない。思ったことをすぐに口にする、ギャーギャー喚く。
原作のコマチさんは火村(とアリス)より下の年代で、刑事経験が浅いが、ここまで浅慮だったり、ギャーギャー喚いたりしない。
刑事経験としては 野上>小野>コマチ だが、大人としては 野上>コマチ>(越えられない壁)>小野 と言ったところか。これ、小野が火村(とアリス)と同年代ではなく、コマチ同様下の年代でも納得できるくらい子どもっぽい。

今回アリスに言ったことも、あれは言ってはいけないことだったのではないか、と。
百歩くらい譲って、上司である鍋島に火村がいつかあちら(犯罪者)側に行ってしまうのではないか、だから信じられないし怖いというのを真剣に話すのは納得できる。(ただ大人ならばもっと軽く伝えることもできたであろうが)
だが、快く思っていない民間人であるアリスに、尚且つ火村と古くからの付き合いであるアリスに、面と向かって火村が犯罪者になる可能性、こちら側に引き留められるのはアリスだけ(なんてお花畑な内容)を、大人が、社会人経験もある程度ある大人が、司法に則って仕事をしている大人が言うセリフか?
警視庁からの異動ということと警部補なので30代ということを加味してキャリア(国家I種)ではなく、準キャリア(国家II種)、しかもキャリア・準キャリ共に警視長までは順当に昇進していく(但し準キャリは最後に警視長になることもあり、年齢は不確か)ので、30代だと警部もしくはそろそろ警視になっていてもおかしくないのに警部補ということは優秀ではないのではないか、と。
ノンキャリだと30代で警部補は優秀な部類だろうが、ノンキャリは各都道府県での採用なのでそもそも引き抜きというのかどうか。
まぁ、これだけ感情的で子どもっぽかったら、どこ行っても厳しいんじゃないかなー。ちゃんと本音と建て前使い分けられないと。


それにしても、ドラマのスタッフは火村をどれだけ異常に描きたいのだろうか。
原作は、決して異常ではないんだよなぁ。

原作の「作家アリスシリーズ」は「学生アリスシリーズ」のアリスが書いていて、「学生アリスシリーズ」は「作家アリスシリーズ」のアリスが書いているというパラレル設定なので、登場人物年齢は作家アリスシリーズのほうが高い(火村とアリスは32-34、江神26・アリス20)が、言動や語彙的には学生アリスシリーズのほうが熟成されているのだが、だからと言って実際書いているのは作家有栖川有栖なのだから、学生が書いている風な作家アリスシリーズと、作家が書いている学生アリスシリーズは上手い具合な世界構成であり、それぞれのホームズ役である火村も江神も、ヘビーなものを抱えているけれども、それは異常性のあるものではないのだが。
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Index[Diary]ドラマ・映画 臨床犯罪学者 火村英生の推理 #007 

臨床犯罪学者 火村英生の推理 #007

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
サブタイトル「朱色の研究(後編)」
原作:作家アリスシリーズ8『朱色の研究』(角川書店)
火村英生……斎藤工/有栖川有栖……窪田正孝
小野希……優香/貴島朱美……山本美月/八十田宗則……マキタスポーツ
坂下恵一……清水一希/松野貴子……堀口ひかる/渋谷千尋……松永渚/謎の少年……小野寺晃良
諸星沙奈江……長谷川京子
難波洋……松澤一之/鍋島久志……生瀬勝久/篠宮時絵……夏木マリ
今回気になったのはまず、小野の態度。製作陣営は彼女をどうしたいのか。もっと言えば彼女と火村をどうしたいのか。
彼女が火村を理解する必要はない。歩み寄る必要もない。もっと言えば、受け入れる必要は必ずしもないし、共感する必要もない。大人なら大人らしく、自分が受け入れがたいことでも節度を持ち、距離を保っていればそれでいいのではないか。
原作における兵庫県警の野上の「捜査や現場に民間人である火村とアリスが出入することを快く思っていない」という要素を彼女に背負わせたが、原作の野上は火村やアリスより年上の40代のおっさんで、それなりの経験があり、快く思っていないもの二人を認めているがそれを面と向かっては言わない、というキャラクター。
それを同年代もしくは下の小野に背負わせてもおかしなことになることくらい制作陣営は解らなかったのだろうか。現に青臭い正義を振りかざして、糾弾しそうな勢いが第8話ではあり、理解できない、だから排除しようという短絡的な思考で、それを上司である鍋島や同僚である坂下、元刑事の吉本の前で口にする浅はか。そこには野上のような深さがない。

そこら辺を上手く目で演技ができる人を配役にすれば、十分に伝わるんだけどなぁ。と思わないでもない。邦ドラの良さって、そういう情緒的間合いをとって、なんでもかんでも台詞にしないでも成り立つってことなんだけど。個人的にはそういう緩やかな時間がキライなので、どうしてもスピーディな米ドラが好きなんだけど、米ドラでもなんでもかんでも台詞にはしないし、こういう場合目で語るのではなく、行動に移っちゃってるんだよなぁ。けど、受け入れられないからって小野がつんけんする、冷たく二人に接するというのはただ子どもっぽいだけで、やっぱり大人としてそこは視線だけでさげすんだり、拒絶したりするほうが、似合うんだけど。

「ダリの繭」で長編は1時間では無理と思っていた。だから「朱色の研究」が前後編になったとき素直に喜んだ。
前回、前編で原作の構成とは違った、前後させた構成になっていて、ちょっとした懸念はあったものの、時間がある分「ダリの繭」みたいな上澄みだけを飲まされるような薄っぺらいものにはならないだろう、と高を括っていたのだが、自分が浅はかだった。安易な希望だった。まさに高を括っていた。2時間あってあそこまで薄っぺらいものに仕上がるとは、天晴。

まず、前編に亜紀(朱美の従姉であり、正明の妹であり、真知と庄太郎の娘)が出てこなかった時点でバランスがおかしくなるのは覚悟した。
亜紀の役割である「庄太郎の娘」「夕雨子の教え子」という要素がドラマの要素から欠落する。
この「夕雨子の教え子」は真知が引き取ったが、「庄太郎の娘」という要素はその後の朱美の過去のトラウマと事件(悪夢)を語る上で重要な要素だったのだが、それがなくなったため、特に事件(悪夢)を語る上での説得力がなく、ご都合主義に感じられた。
また「庄太郎の娘」という存在がなくなったことによって、間接的に正明の立ち位置が変わる。

それでも前後編になったことで、前編で登場していなかった中村や升田の登場の可能性はあると思っていたのだが、なかった。
中村は正明と同じカメラマンで、夕雨子から六人部と両天秤にかけられる役割。建前としては六人部と両天秤にかけられても気にしていなかったが、実は本気だし、プライドが許さないという一面もあった。故に2年前六人部と衝突を起こしているという設定があったのだが、中村は登場せず。中村の両天秤にかけられる要素は正明に。
これによって、金持ちのちょっとのんびりとしたところのあってちょっと世間からずれているが気遣いはできる男から、金持ちのただプライドが高くて周囲の見えない男になった。

升田は原作でも後半に入ってから登場した重要人物で、山内と一緒に仕事をしていたり、一方的に夕雨子のピアノが好きで2年前映像を撮っていた人物。原作における中村と六人部の言い争いを聞いていたり、割とフラットな立ち位置で悪人ではないけど善人でもない、普通の事件関係者というのがバランスをとるには必要なのに。その普通の事件関係者が居ない状態だったドラマ版「朱色の研究」
ヒステリックな真知と、ただプライドの高いいけ好かない正明に、イケメンなのに根暗な六人部、救いようのない悲劇のヒロイン朱美という個性が強い面々だけになり、バランスが悪くなった。

「ダリの繭」以上に「朱色の研究」は登場人物一人一人に割り振られた役割が削りようのない重要さがあったのに、結果3人も削り、中途半端になった。


やっぱり納得がいかなかったのは、朱美の抱えているモノの改変。
朱美は幼少期両親が交通事故死したときが夕方だったため、そこで夕焼け恐怖症になる。次に6年前の放火事件で見た炎と夕焼けが重なり、オレンジ色恐怖症になる。心理的要因が強いこの朱美のトラウマとの対比で、六人部と中村の太陽信仰に関する話が原作の終盤では意味が出てくる。そこには2年前の事件における太陽だったり、犯行時間の謎を読み解く鍵だったりと重要なのだが、朱美のトラウマは出てきても、六人部と中村の太陽信仰には話がつながらなかった。中村が出てきていないのだから、仕方のないことかもしれないが、トラウマと太陽信仰の対比、また太陽信仰に傾倒する六人部と中村のきっかけの対比がひいては夕雨子との六人部と中村の対比に繋がるというのにそれらが一切ないので、心理描写面で六人部の動機が薄っぺらくなる。

原作の六人部は、朱美が好きだけどそれは信仰にも似ていて、穢せない絶対領域にあるもの。だが夕雨子からのアプローチは現実の生臭さを感じていて、嫌悪すべきものだった。だから拒絶しても尚諦めない夕雨子に困り、やがては惹かれるもう一人の自分の存在を嫌悪して殺意を抱くのだが、そこには中村の存在が六人部の意識に関わらず関係している。なんだかんだと言って六人部は中村を見下している部分があり、それは太陽信仰に目覚めるきっかけのエピソードでも伺い知れていたのだが、ドラマはそういう一連の精神的な流れを一切カットして、夕雨子に惹かれる自分自身を嫌悪し、殺した。短絡的に映っても仕方ない。
ここで、中村の夕雨子に惚れていた部分を正明に担わせたのであれば、その後の六人部との言い争いも、太陽信仰における対立からくる、六人部による見下しと対抗意識もすべて正明に担わせればよかったのだが、残念ながら正明は朱美の従兄であり、また世話になっている先輩であって中村のような対等な関係ではない。よって関係が成り立たず、結局六人部が短絡的なキャラクターになってしまった。

オレンジ色恐怖症に関して、朱美から山内が庄太郎にガソリンをまいて燃やしたという夢の内容を告白された際、朱美の居ないところで火村とアリスは夢に関して心理学面からの考察を、あーだこーだとする部分も大切だし、その夢の告白の前に、庄太郎を嫌っている理由のひとつとして性的虐待があったという告白がある。それは従姉である亜紀が留学し、家を離れてから始まったもので、真知や正明が居るときは普通の伯父だが、真知や正明が居ないところでは居丈高に振る舞い、一緒に風呂に入ることを強要したりしたという内容。
性的虐待を真知は知らないまでも、正明は感づいており、ただそこまで重大だとはとらえておらず、自分の父親は仕方ないよな、という風に喋ったことはある設定だった。そこにはおぼっちゃんらしい剣呑さがあって、ドラマ版のようなプライド高いだけの男では救いがないので描かなくて正解だったのかもしれないが、庄太郎による性的虐待という要素がないことによって、朱美の庄太郎に対する嫌悪感の説得力が薄くなる。

また、正明がただのプライドが高いだけの男に成り下がったことによって、居候先での朱美の拠り所もなくなってしまい、ひいては原作でのラストの救いもなくなってしまう。
原作では、ラスト火村とアリスが正明と事件と六人部に関して話していて、そこに朱美が来るというシーン。朱美が夕陽を克服したいということで呼び出し、遅刻したが来た。
「どうしてみんな、夕日がきれいだと言うんでしょう。暗い夜がくる前触れなのに」
 朱美はまぶしくてならないというように目を細めながらも、顔をそむけない。
「夕陽は没落の象徴でもあるし、確かに闇の前触れでもあるけれど、それだけでもない」火村は言う。「生まれ変わるために沈むんだから」
 朱美の唇が動く。
 ――生まれ変わるために沈む。
 私は、何かで読んだことを思い出した。
「ねぇ、貴島さん。火星行きのロケットに乗れるようになったら、みんなで出かけませんか? あそこでは、夕焼けは青いんだそうですよ」
「それ、ぜひ観たい」
 朱美は笑う。
「ああ、いいな。新しい表情だ」
 正明はカメラを構え、シャッターを押す真似をした。
有栖川有栖『朱色の研究』(角川書店)
という締めくくりなのだが、このラストの一文に朱美は救われていると感じる。彼女を救うのは、頼りになる大学の准教授でも、感じのいい推理小説作家でもなく、ましてや崇拝にも似た恋愛感情を抱いていた男でもなく、身内のお坊ちゃま故に世間とずれたところもある従兄だからこそ、永続的に関わり続けていける、支えていけるというのに。ドラマでは一切そういう機微が描かれていなかったのが残念。


何より今回の謎解きもまた関係者一同を集めて、火村の独演会状態だったのも残念。
なんだか、あれで称賛だか、絶賛だかされているようですがね。個人的には独演会状態だったのを称賛も絶賛もできない気持ちでいっぱい。
原作は、それぞれ事件関係者と話し、解決を読者に提示する。一連の流れを読み手が解れば良く、必ずしも事件関係者の共通認識として犯人の動機だったり、殺害方法だったりがなくても成り立つ。
だが、ドラマは視聴者がそれらを解っているだけではダメで、警察を含め事件関係者を集めて独演会。情緒がないだけでなく、配慮もないよね、という演出。正直、この謎解き方法は好きではない。元から火村がそういうキャラクターなら問題ないが、火村はひけらかすようなキャラクターでないだけに、一堂に会して、そこで独演会をやるのは、火村が短慮になるだけだ。
そういう意味では「准教授の身代金(原作は助教授の身代金)」のような演出のほうが納得いくのだが。

もうね、どう火村を描きたいのか解らなくなってきた。原作の火村は犯罪を嫌ってはいるけど、だからと言って犯罪者だから何をしてもいい、何を言ってもいいとは思っていない。犯罪者と言えども、相手は人で、当然のように関わる人間が居る。だからこそ配慮をする。
なのにドラマの火村はそういう配慮が一切ない。火村は勿論、アリスや鍋島がどう感じるかなんて無視。被害者はもとより、事件関係者や加害者家族に対する配慮なんてない台詞に演出。登場人物たちの心理を置き去っていて、原作での情報を脳内保管しないと楽しめない状況になっている。
脚本家が悪いのか、演出家が悪いのか、はたまたそのどちらもが悪いのか。今回に限って言えば、前後編で脚本家を代える必要はなかったと思うのだが。「怪盗山猫」の演出が素晴らしいだけに、更に残念だと感じるのだろうか。
あと3話、見続けられるだろうか。そろそろ窪田正孝氏見たさに観るのも苦痛になってきた。でも、窪田正孝氏が見たいというジレンマ。

火村はもとより、客観的に見たらアリスも十分ヘンタイというか変人なんだけど、原作の火村はアリスのフィルタがかかっている分、人からどう見られているか、というのがアリスの主観ながらも解る。
変人だけど、細やかな気配りがここぞというときにできる人。そのここぞ、というときは事件が解決し、加害者側の関係者が傷つく恐れがあるときの配慮だと思うのだが。あの独演化状態の謎解き披露シーンにその配慮があったかどうかと問われれば、「否」なのだが。
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Index[Diary]ドラマ・映画 臨床犯罪学者 火村英生の推理 #006 

臨床犯罪学者 火村英生の推理 #006

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
サブタイトル「朱色の研究(前編)」
原作:作家アリスシリーズ8『朱色の研究』(角川書店)
火村英生……斎藤工/有栖川有栖……窪田正孝
小野希……優香/貴島朱美……山本美月/八十田宗則……マキタスポーツ
坂下恵一……清水一希/松野貴子……堀口ひかる/渋谷千尋……松永渚/謎の少年……小野寺晃良
諸星沙奈江……長谷川京子
難波洋……松澤一之/鍋島久志……生瀬勝久/篠宮時絵……夏木マリ
流石に1時間では終えられなかったか。前後編になって一安心だが、それでも全部描けないため、削られている箇所もあり、そのため人でなし度が物凄く上がった気がしないでもないのですがね。

まず冒頭。火村の下宿に電話がかかってきて、トキエさんがとって、アリスが受けた犯人からの電話の件。
原作では、アリスの自宅に火村が事前連絡なしで泊まりに来た翌朝かかってきたもので、内容は原作とドラマに差異はない。近くのマンション(原作では億ション)に呼び出されるというもの。
ただ、ここでのポイントは犯人からの電話に火村より先にアリスが出て、挑発をされる、というものではない。
犯人からの挑戦的な電話を、火村が予定外にアリス宅に泊まったことによって、主であるアリスが必然的に先に出たことによる応酬がポイントであり、尚且つ犯人がどうして火村の行動を知り得たのか、というポイントも今後の重要なところだったのに、それがない。
これは原作の警察陣(大阪府警、京都府警、兵庫県警)をひとつにまとめてしまったが故の弊害から起こった改悪。


次にドラマ内で親戚関係を表す家系図が出て来たが、そこには被害者山内の姪であり、朱美の従姉であり、正明の妹であり、真知の娘である亜紀の名前がなかった。
この亜紀の存在は朱美のオレンジ恐怖症の一端でもある6年前の放火事件(オレンジ色恐怖症の根底は両親の死なので、ここではあくまで一端とする)や2年前の別荘での未解決殺人事件のキーパーソン的な人物なのに、彼女の存在がないということは6年前の事件関連では真知や正明に同情ができなくなるばかりか、6年前の放火被害者である朱美の伯父であり、正明の父であり、真知の夫である庄太郎のアレな具合が……なわけで。アレな具合は多分後編に入るのだろうが、庄太郎への放火を山内が行った夢を見るという話しは原作では後半に入っていたのに、ドラマではあっさり前半に持ってきて、その後のやり取りが原作とは違った方向に行ったので、アレな具合はゲスすぎて抹殺されたのかもしれないが。そうなると犯人の動機の面が更に薄っぺらくなるのだが。

亜紀が存在しないことにより、2年前の人間関係にもちょっと無理が出てくるのではないだろうか、という懸念はある。
元は亡くなった山内の恋人で、一時期同棲はしたものの円満解消をした後、友人関係としては続いていた相手が被害者だった2年前の事件。山内と大野の繋がりは、大野が亜紀のピアノの先生だったことから山内と交際が始まったり、交際終了後もピアノの先生だったからこそ別荘に招待されたりするというのに。


ちょっと触れたが、朱美のオレンジ色恐怖症と6年前の放火事件に関する夢の話。
ドラマでは庄太郎に放火したのが山内だという夢を見る。こんな夢を見る自分はおかしいという朱美に対し、誰でもそういう夢を見る。自分だってそうだと人を殺す夢を見て魘される話を火村はする。そしてアリスにも「(人には言えない夢を)見るよな?」と、人に言えない夢が主体になっている。
ここでアリスは崖から落ちる火村を助けられない夢を思い出していて、同意を求められたとき、自分の悪夢の内容を知られたのではないかとギョッとする。しかし、ただ同意を求められただけだったので肯定して、朱美の気持ちを軽くするためにちょける(ふざける)といった流れ。

原作ではこの悪夢のエピは別荘に泊まり、夜半過ぎに朱美が魘されたことに驚き、駆けつける火村とアリス。同室の亜紀は朱美が大丈夫、水を飲むからと階下に行ったためにこのエピに絡まなくなるが、朱美は火村とアリスに悪夢の話をする。
この話が終わった時点で、朱美は長年抱えてきたことを話せて、よかったと言うが気持ちはまだ軽くなっていない。また蛇足だが、このエピで朱美は人生最初で最後の喫煙をする。それが初心者に向かない火村のホープだから人生最後と言うのだが、彼女はタバコの火は怖くないと笑う。

さて、この時点で軽くなっていない朱美の気持ちはどこで軽くなるのか。
それは翌日朝。朱美とアリスがたまたま二人っきりになり、そこでアリスが朱美に「

あなたのおかげで私の昔年の疑問も解決しました

」(p362,l.2-3)と礼を述べることによって軽くなる。
このあとのやり取りも、ちょっとした萌はあるが、この台詞は前編ではなかったが、後編に入る可能性があるということか。その後のやり取りからの別荘を飛び出して2年前の現場に駆けていくシーンがあるので。

この悪夢のもう一つの重要なエピがあるが、そこが後編に入るかどうか……この部分は亜紀が居ないことによって正明や真知に関しても非常に胸糞悪くなるのだが……さて、どうなることやら。


そして、前編に出てこなかった、正明の後輩である中村と、山内と関係ある升田が出てくるのかどうか。升田は元々原作でも後半ちかくで出てくるので前編に出てきていなくても不思議ではないけれども、中村が前半に出てこなかったことに、一抹の不安を覚える。
中村も亜紀同様、否亜紀以上に2年前の事件に重要なキャラなのに。まぁ、どうなるかは後編次第。
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Index[Diary]ドラマ・映画 臨床犯罪学者 火村英生の推理 #005 

臨床犯罪学者 火村英生の推理 #005

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
サブタイトル「ショーウィンドウを砕く」
原作:作家アリスシリーズ22『怪しい店』(角川書店)収録「ショーウィンドウを砕く」
火村英生……斎藤工/有栖川有栖……窪田正孝
小野希……優香/貴島朱美……山本美月/八十田宗則……マキタスポーツ
坂下恵一……清水一希/松野貴子……堀口ひかる/渋谷千尋……松永渚/謎の少年……小野寺晃良
諸星沙奈江……長谷川京子
難波洋……松澤一之/鍋島久志……生瀬勝久/篠宮時絵……夏木マリもう正直、シャングリラ十字軍必要か? と思わないでもない。
原作では新興宗教団体(日本の宗教学上は新新宗教の扱いだけど)で、幹部を始め逮捕はされておらず、逃亡したまま触れられていない団体なので、謎な部分や悪い意味でも神秘的な団体のままだった。それがドラマ化で実態を持つようになってから、原作のような人を惹きつけるような魅力のある団体という雰囲気がなくなった。特に教祖が火村と対峙して、何かを喋る度にその団体に対する魅力が失せる。長谷川京子さんはとても存在感がある女優さんなのにね。
拘束衣と無言+無表情な頃は団体そのものが原作同様ミステリアスな存在で、カリスマ性があったのに、火村と対峙して話すごとにそのカリスマ性が失われるというか、なんと言うか。
長谷川京子さんの存在感はミステリアスなんだし、人間離れした雰囲気を醸し出しているんだけど台詞というか、喋ってる内容にカリスマ性がない。「人を殺してみたかったと答えるだろう」とか「お前だってこっち側の人間だ」とか、どうも教祖だか指導者が言うには安っぽすぎて、そんなので心響いて傾倒していくヤツが居るのか? と思える程。
シャングリラ十字軍関連をどう決着付ける気か解らないけど、必要な要素なのかどうか怪しくなっている気がしてならない。

次週は『朱色の研究』だけど、あの長編を1時間でやるのかと思うと辛い。
朱美が出ている次点でやるのは解っていたけど、それにしては前振りが少なすぎて消化しきれるのか……どうせならシャングリラ十字軍関連をやめて、朱美の前振り部分をもっとやって、最終回を『朱色の研究』にすれば一時間でもいけなくはなかったのではないかと思ってみたりもしたり。

来週、消化不良にならないことを願うばかり。

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Index[Diary]ドラマ・映画 臨床犯罪学者 火村英生の推理 #004 

臨床犯罪学者 火村英生の推理 #004

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
サブタイトル「ダリの繭」
原作:作家アリスシリーズ2『ダリの繭』(角川書店)
火村英生……斎藤工/有栖川有栖……窪田正孝
小野希……優香/貴島朱美……山本美月/八十田宗則……マキタスポーツ
坂下恵一……清水一希/松野貴子……堀口ひかる/渋谷千尋……松永渚/謎の少年……小野寺晃良
諸星沙奈江……長谷川京子
難波洋……松澤一之/鍋島久志……生瀬勝久/篠宮時絵……夏木マリ
先に謝罪。謝罪したからと言ってこれから書くことを正当化するつもりはないし、昨日の放送で満足している方は以下は読まないことをオススメします。というか、読まない方が賢明です。書かずには居られない程、昨日の内容には不満が残った。

まず、前提として1時間でちゃんと消化しきれる原作量ではない、ということ。
最低でも前後編は必要な分量であるということ。それを1時間での放送。予想を遥かに上回る構成というか削りっぷりだった。
女装が繭の相馬室長の存在は端からなかったことにされていたが、まぁ、彼のポジションは削れると言えば削れるわけで、これは仕方ないことかな、と思えた。

とは言え、一人分のエピソードを削ってもあの分量を1時間でやるにはやはり難があったようで、ダリの半生との対比も、ダリの美術品(長池作イミテーション)も無かった。
またタイトル(ドラマの場合サブタイトル)が「繭」である意味でもある、コクーニング現象にも、それに伴う各々の「繭」の掘り下げも無かった。
有ったのは予想通りの夫婦ごっこの件。ただそれも本来の意図を含んだ流れではなかったが。

まず、ダリ関連。
被害者の秀一はサルバドール・ダリを崇拝していて、その美術品はもとよりその生き方を崇拝していた。そして何よりダリのガラ(エレナ・イヴァノヴナ・ディアコノワ)に対する関係(ミューズであり、最愛の妻であり)を崇高に思っていた節がある。
秀一にとってのガラは鷺尾だったわけだが、鷺尾は母親だったわけでもある。
原作での秀一の鷺尾に対する執着は、ガラであり、母親であるが故にライバルを殺してでも手に入れたいものだったわけで。ただ人との関係に一歩引いたところがあり、異母弟である秀二には最後の最後秀一の実母とうり二つということが発覚するまでそこ(人殺しをして)まで手に入れたいと執着すると理解は得られなかった。
こういう機微やダリ関連はドラマでは一切描かれておらず、秀一が鷲尾に執着する理由が薄っぺらく映る。

また、美術品のレプリカは秀一が恋愛関係に於いてはライバル関係にある長池を、仕事面では認めているし、信頼していると解るエピソードだったのに、一切合切ないので秀一と長池との本当は複雑な感情がある関係が、ただの秀一の嫉妬という、親から継いだ会社を一代で大きくした男としては器の小さな男にしてしまった。


「繭」は一応、アリスに関しては重きを置いて、火村は最後のシーンで「学問にかこつけて人間を狩ることさ」というセリフだけ使われた。
だが、二人だけで、被害者の秀一はもとより長池も鷺尾も住吉も「繭」は出てこない。特に被害者である秀一の繭は必要だったと思うだが。
その使われたアリスと火村だが、アリスは初恋が絡んでいるので、結構使われた印象はあった。あくまで印象であって、実際は初恋に時間が割かれているわけだけど。原作では仄めかす程度で、現在でも時折ちょこっと刺さって抜けない棘のようにアリスの心をざわつかせる程度に出てくるのだが、ドラマでは結構ガッツリ。原作ではこの段階で火村はまだ初恋の顛末もそれがどうして小説を書くきっかけになったのかも知らない段階。なのでアリスが書く女性像云々を揶揄うのは最もなこと。
それをあんなに簡単に他人に語ってしまう展開は納得がいかなかった。あの要素はアリスにとって「核」の一つなわけで、決して軽く取り扱うものではない。ただ一目惚れした相手に話すには重い。話すなら、隣のカナリアの飼い主だと思っているのだが。

火村の「繭」のエピ。最後のシーンで意味深に「

学問にかこつけて人間を狩ることさ

」とかっこよく言って4話は終わったが、原作ではアリスの「

人を狩る、というのは犯罪者を狩ることで、ひいては悪を狩るということやろ?

」というフォローが入る。まぁ、その後火村はそれを否定して「犯罪=悪」とは言い切れないという話から、火村の学会での話に移行していくのだが、そこも重要なエピだったのだが一切なし。


夫婦ごっこは原作にもあったけど、火村の「新妻になったよな気がした」からの「新婚ごっこはもう終わりだぜ」は時間が経ってるのだが、ドラマは1シーンに縮小されていて、表面上のいちゃこらだけで、原作では否定するアリスという様式美がまるっと無視されていた。
まぁ、このシーンはただでさえ時間が足りないのだから掘り下げなくてもいいし、むしろ無きゃ無いで……とは言え、あれだけ狙ってる制作陣営だから削らないだろうなと思ったシーンだったのでこんなものかな、と。


今回何より残念だったのが、謎解きシーン。
原作では火村が遺された秀二・吉住異母兄弟に警察から聞かされるよりも自分の口から先にショックな内容を話す、という配慮がなされていたが、ドラマでは警察陣を含む関係者を一同にこの事件はこういうことですよ、と披露した。まったく配慮なしに、それはドラマ鷺尾が最後感情的に噛みつきたくなる程独善的だった。
このエピは火村(とアリス)が秀二・吉住異母兄弟に想像を含む部分がありますが、と推理を語るのと、長池が鷺尾をデートに誘い、そこで自分のしたことを語るというのが交互に入り、補っていく方式で原作は進んだ。
それによって、火村は配慮ができるし、長池は決して鼻持ちならないナルシストというわけでもなく、また鷺尾は男を惑わす女ではなく若さゆえ自信がない一面を持ち合わせているものの利己的ではない、というのが解ったというのに。

結局ドラマを見終わって残ったそれぞれの印象は火村は独善的、長池は鼻持ちならないナルシスト、鷲尾は利己的で自分の思い通りにならないと八つ当たりする女。
と思ったけど、長池、鷲尾を始めレギュラーではなく、ゲストの面々は圧倒的に描かれ方が足りないから大した印象が残らないだけだ。もっと言ってしまえば、アリスや火村でさえ表面的なことしか描かれていないから、萌部分でしか印象が残らないわけだ。
正直、斎藤工氏、窪田正孝氏以外だったらもっと非難轟々なんじゃないかと思う。

1話目は特に気にならなかったが、2話以降狙った「萌」ばかりが目立ち、内容が薄く思える。事件は原作をなぞってはいるものの、薄い上澄みだけみたいな。結局「萌」に力を入れて、各話のゲストキャラをしっかり描いていないから(原作ではある会話を削ったり、エピを削ったりしているから)、その犯罪に納得も共感も反感も抱けない。

有栖川有栖氏はWhodunit(フーダニット)、Howdunit(ハウダニット)、Whydunit(ホワイダニット)をしっかり、丁寧に書く作家だ。長編は3つをより丁寧に、短・中編は3つの要素のうち2つを丁寧に残る1つをより丁寧に書く。
せっかくのドラマ化なのに、そのどれひとつとして丁寧に描かれず、残るのは探偵とその助手の萌どころ。
そんなに萌が重要なら、BL小説か漫画を実写化して放送しておけばいい。
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Index[Diary]ドラマ・映画 臨床犯罪学者 火村英生の推理 #003 

臨床犯罪学者 火村英生の推理 #003

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
サブタイトル「准教授の身代金」
原作:作家アリスシリーズ15『モロッコ水晶の謎』(講談社)「助教授の身代金」
作家アリスシリーズ9『ペルシャ猫の謎』(講談社)「暗号を撒く男」
火村英生……斎藤工/有栖川有栖……窪田正孝
小野希……優香/貴島朱美……山本美月/八十田宗則……マキタスポーツ
坂下恵一……清水一希/松野貴子……堀口ひかる/渋谷千尋……松永渚/謎の少年……小野寺晃良
諸星沙奈江……長谷川京子
難波洋……松澤一之/鍋島久志……生瀬勝久/篠宮時絵……夏木マリ
「暗号を撒く男」はトキエさんの暗号部分。

今回は腐女子狙いがあざとすぎるくらい。頭ポンポンだとか、頭ポンポンだとか。頭(ry
原作はここまでべたべたしてないからこそ妄想のし甲斐があるという作りなのに。

次回はないだろうと思っていた長編を映像化。
『ダリの繭』(角川書店)を1時間で収められるのか。

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Index[Diary]ドラマ・映画 臨床犯罪学者 火村英生の推理 #002 

臨床犯罪学者 火村英生の推理 #002

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
サブタイトル:異形の客
原作:S10『暗い宿』(角川書店)「異形の客」
S7『英国庭園の謎』(講談社)「英国庭園の謎」
火村英生……斎藤工/有栖川有栖……窪田正孝
小野希……優香/貴島朱美……山本美月/八十田宗則……マキタスポーツ
坂下恵一……清水一希/松野貴子……堀口ひかる/渋谷千尋……松永渚/謎の少年……小野寺晃良
諸星沙奈江……長谷川京子
難波洋……松澤一之/鍋島久志……生瀬勝久/篠宮時絵……夏木マリ
「英国庭園の謎」は暗号の部分がトキエさんの金庫の鍵を隠した暗号として使用される。これで「英国庭園の謎」のエピそのものがドラマ化されることはなくなった。

ずーっと大阪府警だと思っていた、ドラマ版警察陣営は京都府警だったと気づいた第2話。
今回もドラマ版コマチは子どもっぽく、ウザかった。火村の若白髪は脳内保管作業をすればいいとtwitter上で教授頂いたので、それでなんとかなるが、コマチの差は埋められない。
大体、コマチという呼び名は自分から呼んでくださいと愛嬌たっぷりに言われたというのに。(※原作はマチコだからコマチなんだが)
つんけんしていて、好きになれない。しかも子どもっぽいくて、自分のプライド優先っぽいところがまた受け付けない。社会人としてそれはどうなの? レベル。同性異性に関係なく、この手のタイプは虫唾が走る。
演じるのが優香さんだから大丈夫と思ったのだろうか。残念ながら、無理。彼女が演じる子どもっぽさ、ワガママさを全面に出したキャラクターは、相手がある程度差のある年上の志村けんだから可愛らしいキャラクターに仕上がっているだけであって、同年代である火村、アリスが相手だとただの痛い娘でしかない。社会人しかも刑事が子どもっぽくてどうするというレベル。

その痛さを誤魔化すためか、火村に「犯人はお前だ」とアリスをさして言わせたりしたが、ただコメディになったくらい。腐女子には大人気だったけど。
ただ、原作至上主義者としては、その腐女子狙いなところもまた苛立たされる。公式で原作以上なことをやられると、何か違う。
アリスが窪田正孝氏じゃなかったらもう見るのを辞めているレベル。

とりあえず、第2話の見どころとしてはアリスin温泉なので窪田正孝氏の筋肉。
あとは悪夢にうなされた火村に気づかないふりをしている、寂しそう且つ辛そうな表情の窪田正孝氏。

いろんな表情を魅せてくれる彼の演技を見られるだけで満足。
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Index[Diary]ドラマ・映画 臨床犯罪学者 火村英生の推理 #001 

臨床犯罪学者 火村英生の推理 #001

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
サブタイトル:絶叫城殺人事件
原作:S11『絶叫城殺人事件』(新潮社)「絶叫城殺人事件」
S10『暗い宿』(角川書店)「201号室の厄災」
火村英生……斎藤工/有栖川有栖……窪田正孝
小野希……優香/貴島朱美……山本美月/八十田宗則……マキタスポーツ
坂下恵一……清水一希/松野貴子……堀口ひかる/渋谷千尋……松永渚/謎の少年……小野寺晃良
諸星沙奈江……長谷川京子
難波洋……松澤一之/鍋島久志……生瀬勝久/篠宮時絵……夏木マリ
初回15分拡大ということで、S11『絶叫城殺人事件』の表題作のみかと思っていたエピが、冒頭の密室殺人エピにS10『暗い宿』の「201号室の厄災」が入っていた。ただこちらに時間を割くわけにもいかず、ジャブ程度の扱いだし、原作通りではない。
原作の「201号室の厄災」とは犯人が異なるし、職業もマジシャンではなく、ミュージシャン(海外アーティスト)。酒による酩酊状態ではなく、ドラッグ接種によるトリップ状態。

小説の映像化は漫画の映像化と違ってビジュアル制約がある程度は緩い。
例えば小説なら簡単に美青年と片づけられていても、漫画だとそのビジュアルがある。小説なら読み手が想像するビジュアルで脳内再生されるだろうが、漫画だとそこにあるビジュアルで脳内再生される。それ故に実写化した場合、小説だと自分の想像と違っていたな、程度で済むが漫画だと漫画のビジュアルに似ていないと非難轟々になる。

とは言え、そこにある描写を無視するのは如何なものかと思う。
今回の場合、火村の若白髪。
ほぼ四半世紀前、火村英生が登場したときから火村英生は若白髪だった。
現在は准教授だが、それが助教授だった頃から。
アリスが現在は臨床犯罪学者と称しているが、それが犯罪社会学者と称していた頃から、火村英生は若白髪だった。
火村=若白髪は譲れない。あと色濃いシャツに細身のネクタイを緩く結ぶのも譲れない。なのに、若白髪じゃないし、シャツは色濃くないし。ネクタイも細身には見えない。
「掟上今日子」でウイッグを使ってビジュアルを再現したのだから、今回も若白髪のヅラを使って再現してくれてもよさそうなものを。穿った見方をすれば、イケメン出しておけば良いだろ、という安易な考えがよぎった。

アリスに関しては特に不満もなく。
ただ、原作と違って嬉々として現場に赴いてるなぁ、と苦笑するくらいで特に不満はない。相変わらず窪田正孝氏は上手く、安心して見られる。
関西弁は苦手、下手だと自分で仰っているが、それさえもうまい具合に作用している。

警察陣営は原作の京都府警、大阪府警、兵庫県警のそれそれのキャラクターを足して3人に割り振った状態。なので原作の印象の一切を捨てなければならないのだが、どうもコマチはギャップがありすぎてキモチワルイ。
原作では兵庫県警の野上が火村とアリスの介入を快く思っていない役割だが、野上は二人のことを認めつつも、対外的に示しがつかないので快く思わない姿勢を貫いているだけだが、ドラマ版コマチは排他的になっているだけでなく、意地悪や子どもっぽい感情のぶつけ方、態度をとったりして実にキモチワルイ。原作のコマチがステキな分、ドラマ版コマチの気持ち悪さが際立つ。
別に火村とアリスを崇め奉れという気はない。寧ろ野上みたいな筋が通っていて、大人な態度ならば原作と違うけどそれはそれでステキな存在だし、必要な存在なのだが。
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Index[Diary]ドラマ・映画 コウノドリ #010(最終回) 

コウノドリ #010(最終回)

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
原作が青年誌で連載されている意味を、制作陣営は一瞬でも考えたことがあったのだろうか。
結局男にとって都合の悪いことは、都合のいいように替えられたドラマだった。またひとつひとつは些細な原作との相違であり、一見すると原作となんら変わりないように見えたが、小さなほころびはやがて大きくなって、違和感を生んだ。

あとあれもこれもと欲張って詰め込んだ結果各夫婦が中途半端になった印象。勝手な憶測としては、原作のTRACK1つ分(長編であるTRACK22は除く)だとドラマとして尺が余るし、スピード感がないように考えた結果、スピード感を出すために色々詰め込んで目まぐるしくしようとしたのかな、と。
米ドラのスタンダードになりつつある手法でってことなんだろうけど、TVドラマで上手くその脚本を書けるのってクドカン、三谷幸喜氏くらいじゃないだろうか。この「上手く」というのはバランスよくとか過不足なしに、という意味だが。多分この二人が書くともっとコメディっぽくなったんだろうな。

今回に限らず、涙腺崩壊や涙腺決壊した。だが、冷静になって思い返すと、原作を読んでいて、ドラマには描かれていない情報を知り得ているから泣いたのであって、基本感動屋ではないジブンが、ドラマの情報だけでは泣いていない。と断言できる。
否、4話の和田正人氏と9話の吉沢悠氏の演技には泣かされたか。もうね、和田正人氏の必死さ、吉沢悠氏の感情の揺れと切り替わりの瞬間や最終回の奥貫薫さんの静かな涙が素晴らしくて、素晴らしくて。

今回それまでさんざん気になっていた「夫婦」という単位で2組は登場したが、相沢の旦那さんは遂に登場せず。彼女の口からも何も語られず。最後職場で打ち明けて協力を仰いだけど、なんか「一人で頑張る」っていう意識だけが伝わってきた。まぁ、十人十色、千差万別と言われればそれまでか。
その中で気になったのは森口夫婦。夫婦が話し合って結論を出すシーンをなしにして、二人で来るって結果だけを見せられて、そこに至るまでの森口夫の葛藤が表面化されず、自分で決断したのに自分で決断したように見えないし、夫婦で結論を出して解決するのに、四宮だったり、サクラだったり、今橋だったり、白川だったり、向井が解決策を出して、それに乗ってるというか流されているように見えた。

原作では妊婦(妊娠、出産)メインだったエピもドラマではすべて医者メインで、原作ではそのケースによって医師からのアドバイスもあったりなかったりで、基本妊婦やその家族が選択した結果を受けて医師がどう考え成長していくかだったのにドラマでは医師が感じたことがメインで医師のことばを受けて妊婦やその家族、赤ん坊の親が流されて結論を出すという印象が強かった。
決して、流されているわけではないのだろうが今回の森口夫婦然り、前回の西山然り提案されて決断するまでの早さであったり、内面の葛藤を表すための間であったり、そこまでの夫婦のやり取りだったり、家族とのやり取りだったり、原作ではあったシーンがなく、かと言ってドラマオリジナルで足している部分もないために唐突感が否めなかった。
それは何も妊婦や夫婦、家族だけじゃなく、医師たちも同様で、あるべき台詞が削られていたり、替えられたりしてエピそのものひいてはキャラクターそのものが変わってしまった人も居て非常に残念だった。
緊迫感を表現するためのスピード感を出すために削ったのかもしれないし、単純に医師メインにするために妊婦やその家族は脇役と考えて家庭でのシーンを削除したのかもしれない。
家族が返したことばや態度で医師が考え、選択したのは永井父とサクラのエピがあったか。あ、あと新井センセーのバーンアウトエピ。

最初の期待値が高かっただけに、またそれぞれのキャラを好きなだけにちょっとした改変によってキャラクターがブレているのががっかり感を加速させた。
特に今橋センセー。多分制作陣は原作の西山さんのエピ(TRACK22)なんて取るに足らないと思ったのだろう。だが、あそこで西山ベイビー転院は意味解らないし、その際言った今橋センセーのセリフはいただけなかったし、無責任だった。原作の流れを知っているだけに、あそこは残念すぎる流れになった。

飯塚律子

37w,転院,QT延長症候群
⇒TRACK27(9巻)立花ハナ子(37W,QT延長症候群)
原作では前期研修医赤西ゴローのエピ。原作では街中で突然意識を失ったハナ子を抱えた夫が助けを呼んでいる場面に帰宅途中のゴローが出くわし、AEDを使用し、同じように助けに入った看護学生と共に救命処置をするというエピ。
その後、夫に先生(ゴロー)が居て助かった、自分ひとりだとどうしていいか解らなかったと感謝されるも、ゴローは自分がというより、AEDがあの場(近くのビルに)あったから助かった。AEDは医者でなくても使えるから、と使い方の説明をする。
果たして病院内で除細動器ではなくAEDを使う必要があったのかどうか。ADEは病院以外の場所にもありますよ〜というやり取りがあったのなら意味もあっただろうが、そういう説明もなかったしなぁ。私が行く病院(かかりつけ以外にも)だけかもしれないが、ロビーや診療室前の廊下にAEDは設置されているが、入院病棟の廊下はAEDじゃなく除細動器が置いてあるのがデフォなんだけど、私の知ってる病院がことごとくそうなだけなのかな。

森口夫婦

18トリソミーの両親
⇒TRACK22(7巻)森口夫婦(18トリソミーの両親)
原作では第2子だが、ドラマでは第1子。そのため原作では第1子の存在が父親の背中を押すが、ドラマでは四宮が押すことに。
18トリソミー(Trisomy 18)とは2つ1組である染色体(DNA)の18番目が3つで1組になっている状態で染色体異常による先天性疾患群。1960年英国のジョン・エドワーズによって発見されたため、エドワーズ症候群(Edwards syndrome)と呼ばれる。またEトリソミーと呼ばれる場合もある。

四宮が父親の背中を押した唐突感が否めなかった。
確かに四宮は家族に見舞われないつぼみちゃんと前回別れた。だが、それまでの四宮のツンキャラを考えると、つぼみとの別れでで変わったと言っても唐突感が否めないし、森口夫と四宮の関わりも解らないし、森口夫が四宮のつぼみちゃんの件を知っているわけがないので、なんでこんなこと言われなきゃいけないんだ? という感じの方が先立つ。そこからどうやって森口夫が決断したのか、そこが描かれていないのは残念。原作だと第1子だから自然だったのに。


たまに検索ワードを見たりするのだが、「四宮 サクラ 腐」での検索が一定数結構あったようで。少数ながらも「四宮 サクラ bl ss」もありましたが。
残念ながら、当方原作を含む『コウノドリ』での腐的見方、腐的創作、腐的妄想しておりません。
私的に四宮とサクラの関係をヒトコトで表すなら「サクラ(飴)と四宮(鞭)」なので。妊婦やその家族はもとより下屋や白川(原作はゴロー、倉崎含)に対しては勿論、自分たちにとっても飴と鞭。
ただ、サクラが甘いというのではなく、サクラは優しい。だからと言って四宮が優しくないわけじゃないけど。そして、サクラは優しいけど、厳しい。あの優しい物腰、口調、ことばの選択で実は厳しいこと言ってたりもする。だからこそサクラは時に四宮のようなストレートな厳しさを求め、四宮は時として実は追い詰められるサクラの優しい厳しさを認め、求めているから成り立っているというかバランスが内外共にとれている関係なのではないか、と。
ただドラマではそういうエピはなるべく削られていたようだけれども。
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Index[Diary]ドラマ・映画 コウノドリ #009 

コウノドリ #009

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
新井の原作登場は7巻まるまる1冊分のTRACK22のみだ。未だ(12巻現在)1巻分TRACKを使ったエピソードはない。それほどTRACK22「NICU」は重要なエピソードが満載だったわけで、そのエピのみのキャラと言えども新井は重要なキャラクターだった。
だからだろうか、ドラマ化の際ではレギュラー扱いで登場した。とは言え、新井というキャラクターが持っているエピソードや性格というのはTRACK22のみであり、それを他のエピソードに絡ませなければいけなかった。そのためどうも新井というキャラクターの影が薄かった回もあった。いっそのことゲスト出演でTRACK22メインの回として、それまで登場させなければよかったのではないか。こんなにも活かせなかったのであるなら、結果論ではあるがそのほうがよかった。せっかく良い役者さんが演じているのに。
また、新井というキャラクターがぶれたと思ったのは、原作では下屋、白川といった後期研修医と同じ立場だったのに対し、ドラマでは下屋、白川が後期研修医ではなく、前期研修医(のわりにはスーパーローテの話題は一切なし)なのに対して新井は「新任医師」と研修医ではない、原作よりも経験を若干重ねているキャラクターだったのに対し、原作のエピをそのまま使ったためにアンバランスになったからだ。それがとても残念で、残念で。

原作は妊婦(症例)がメインでその合間というか、その端々から医者たちの悩み、成長が伝わってくるエピだったのだが、ドラマは時間が限られているからか、患者メインというより医者たちメインになっている。そのためかどうかは不明だが、原作から大幅に台詞が削られていて、キャラクターにぶれがでてきている。
今回で言えば、西山にベッドを空けてもらうシーンなんかが顕著。あのシーンは今橋の新生児科医としての絶妙なバランスがとれたエピだったのに、ドラマはユウト(原作ユウナ)を転院させるため、今橋の保育器を出ても責任を持って見守るという責任感と優しさがなくなってしまった。

また四宮がつぼみの一件をどう思っているか、思っていたかをサクラと話すシーンは、原作とは違い、陽介の一件を踏まえた上での話だったため台詞が変わっていた。それはいいのだが、あのシーンは四宮は同期のサクラが居るから弱さを出せるし、強くもいられるという意味のあるシーンと同時に、サクラが四宮を理解していて、それを四宮が解るからこそ二人の関係が成り立っているシーンなのに、四宮が一方的にしゃべるだけで、サクラは相槌さえも打たない。

ドラマ、絶賛されてるけどさ。原作を読んでみて欲しい。どれだけそれぞれのキャラに作者が愛情を注いでいるか、それは医者やスタッフたちだけではなく、それぞれの妊婦やその夫、生まれてくる赤ん坊に対して満遍なく注がれていて、だからこそ厳しいことを言ったり、言わせたりしているのに。でも、当然だけどキャラの一貫性は崩れてない。

つぼみ

重度脳性麻痺
⇒TRACK7(2巻),8(巻),20(6巻)他、つぼみ(重度脳性麻痺)

小泉明子・大介

23w妊婦とその夫,早産
⇒TRACK22(7巻)小泉アキコ・大介
吉沢悠氏の演技に泣かされた。それまで現実味がない無表情とも違う感情に乏しい表情だったのに、触れた瞬間に人間味というか感情があふれ出して、現実として受け止めた瞬間のあの表情に鳥肌が立ったし、堪えていたものがこらえきれなくなった。吉沢悠氏は、昔っからああいう、自然な演技が上手い。感情の揺れを過剰にしなくても、自然と入ってくる演技だ。
ただ残念だったのは、重いエピをさらに重くさせた脚本。原作では父親が陽介のことを受け入れるのに時間はかかったけど、拒否もその存在を否定もしなかったのに、ドラマでは名前をつけた明子に対し、拒絶するし、不安な彼女を置き去りにするしで散々。すぐに受け入れる必要はないけど、出産を終えた妊婦を置き去りにするってどうよ。しかも不安を更に不安にさせることばを残して、なんて。
現実的に受け入れるのに時間がかかるというのは解るが、この設定は酷かったなぁ。原作の大介が大介なだけに、その差が酷くて。原作では戸惑いながらもアキコに寄り添っていたのに。

西山亜希菜

新生児・ユウトの母
⇒TRACK22(7巻)新生児・ユウナ(♀)の母
捨てキャラ扱いだったなぁ。大原親子が登場してない時点で重要視されてないなぁ、とは思ったけど、本当に重要視されてなかった。

永井浩之

芽依の父,シングルファーザー
⇒TRACK11(3巻),12(4巻)
※但し、原作エピは2話のみ。それ以降はドラマオリジナルエピ。
結局さ、子育てをする親は性別に関係なく疎まれるっていう現実だけを描いた永井父子のエピだったなぁ。まだ最終回にも登場する予定だけど。
ドラマってさ、結局ドラマだからできるってことがあって、それは現実味を帯びたリアリティも必要だけど、ときに「理想郷」を描く必要もあるんじゃないかな、と。
この場合は会社が永井に協力するっていう「理想」を描いて欲しかった。ドラマで描いた理想が現実になるってパターンがあってもいいんじゃないかな、と。社会派ドラマってそういう側面があってもいいのに多分、予告を見る限り永井に奇跡は起こりそうにない。

相沢美雪

9w妊婦,高齢妊婦
⇒ドラマオリジナル
予告や公式サイトのあらすじを見る限り、一番どうでもいいベイビー=鴻鳥サクラを暴くエピを入れるようで。正直そこに時間を割くならば、時間は限られているのだから本来の「産科」としてのエピに時間を割いて欲しい。

ぽっちゃり妊婦

肥満妊婦,帝王切開出産予定
⇒TRACK11(3巻)丸山(肥満妊婦,帝王切開出産予定)
原作ではサクラの診察〜帝王切開での出産とエピがあったがドラマではサクラと船越の会話に出て来た小ネタ扱い。
原作の丸山の術前の硬膜外麻酔をするために船越に「エビのようになってください」と言われエビぞりするエピは面白かったのに、なし。
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Index[Diary]ドラマ・映画 コウノドリ #008 

コウノドリ #008

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
TRACK35(12巻)のエピで夫が食事管理をしなければならないのにそれでも食べようとする妻をたしなめたときに「

妊娠・出産の主役は母親なんだよ どんなに協力的な父親だって脇役にしかなれない……

」と言うのだが、それは前後のやり取りやこれまでの『コウノドリ』という作品からも解るようにその「……」に隠された続きのことばは「だから支えることしかできないんだ」という意味合いのセリフになるだろう。
だが、もしこのドラマで同じセリフが出て来たら、その「……」には「だから勝手にしろ」だとか「だから自分でどうにかしろ」と突き放すのではないだろうか、と思えるような構成だった。

そりゃ、現実的に父親である夫が毎回毎回検診に付き合えるわけでも、出産に立ち合えるわけでもないのは十分解っている。リアリティを出すために現実に合わせて夫の存在を希薄にさせているのだろうか。
だがそれってドラマ化した意味あるの?
スタッフは、原作が少女漫画やレディコミといった女性誌ではなく、青年誌で連載している意味を解っているのだろうか。
多分、ドラマ放送開始前の原作読者比率は男性の方が多かっただろう。だがドラマは女性のほうが多いし、SNSなどで話題にしている人は圧倒的に女性の方が多いだろう。

テーマが社会派ドラマには、理想をとことん描けばいい。むしろとことん理想を描いて、その中にあるどうしようもない現実を描けばいい。
このドラマの場合、夫婦二人三脚をとことん描いて、その中にある切迫早産だったり、先天性疾患だったりを描いていけばいいんじゃないか、と思うだが。
少しでも「妊娠は病気じゃない。だから甘えるな」という考えを持つ人が減ったらいい。だって「妊娠は病気じゃない。だから何かが起こっても薬で治すことができないこともある。なので用心しましょう」なのだから。
けど、今のドラマの構成だと残念ながらそれは望めないか。だって妊婦だけが、女性だけが頑張ってるんだもん。夫婦二人三脚ではなく、夫の影が見えないエピが多すぎ。

キャラに矛盾が生じないためにも新たなキャラクターが登場するというのに、なんでもかんでも既存登場人物に担わせるのがドラマの悪弊。そのため、今回白川が残念なことになった。
原作の白川は原作の今橋曰く燃え尽き症候群になったり、バーンアウトするような性格でもタイプでもない。その裏にはいい意味で他人に頼らず、自分で解決策を導き出せる性格であり、力があるという意味で、今橋は言ったんだと思う。あと新井と比較すると適度に息を抜くすべを知っているという意味もある。
しかし今回の白川はぶれっぶれで、グダグダになっていた。
しかも原作のセリフを原作の意味合いとは違った意味合いで使っているから、キャラクターが余計にぶれっぶれでグダってた。
それもこれも原作では新井がバーンアウトするのだが、ドラマ新井は原作新井よりも年齢、キャリア共に上の設定なので、原作エピでのバーンアウトが難しく見え、年齢キャリア共にドラマでは白川をバーンアウトさせるのが自然に見えたので、その布石かと思ったら、次回予告では原作通り新井がバーンアウトしそうな雰囲気で、何のために今回白川がグダったのかよくわからない展開に。

川村実咲&忠志

TRACK5(2巻)川村美咲(無脳症)とその夫
原作では第2子は女の子だが、ドラマでは第2子も男の子
原作では第1子と性別を変える深い意味があったのに、ドラマ版では同じなのは残念。

土屋マキ&昌和

口唇口蓋裂児,20w妊婦とその夫
⇒TRACK20(6巻)土屋マキ(口唇口蓋裂,28w妊婦)とその夫マサカズ

森口亮子

NICUに居る息子(尚人)に冷凍母乳を届けに来る母。
⇒TRACK22(7巻)森口(18トリソミー「サツキ」の母)
原作では18トリソミーとされているが、ドラマではNICUに居る理由は明かにされていない
18トリソミー(Trisomy 18)とは2つ1組である染色体(DNA)の18番目が3つで1組になっている状態で染色体異常による先天性疾患群。1960年英国のジョン・エドワーズによって発見されたため、エドワーズ症候群(Edwards syndrome)と呼ばれる。またEトリソミーと呼ばれる場合もある。

相沢美雪

不妊治療
体外受精をし、妊娠5wに。
原作には未だ登場しない、ドラマオリジナルキャラか。

次回に引っ張ったつぼみちゃんの件(急変〜)も口唇口蓋裂のTRACK20(6巻)内のエピ。
また白川の「大袈裟だなぁ」発言は登場時のTRACK16(5巻)でのもの。経験がまだ浅い時期のため、出て来たもの。四宮に足を踏まれるが、原作では立っていて、通り道に居た白川の足を自然に踏みつけていくが、ドラマ版は白川が座っているためか、通り道ではないためにわざとらしさが更に出ていた。
下屋に新生児科医を辞めて実家の小児科医を継ごうかな、という話もTRACK16(5巻)でのものだが、ドラマみたいに「逃げ」で言ったセリフではないし、辞めようかと思う→思いとどまるエピ→辞めるの辞めたという流れではなく、原作では自分の未熟さを知る→辞めようと思ってると(現在進行形で考えている風に)下屋に話すが、実はもう自己完結していて、辞めるのを辞めると言う。そこには白川に「逃げ」の姿勢はない。
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Index[Diary]ドラマ・映画 コウノドリ #007 

コウノドリ #007

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
ベイビーに扮していない、サクラの状態でのピアノ演奏。永井のことを思い出しながら弾くところから始まる。産科医というより、一人の人間「鴻鳥サクラ」として始まった印象。
今回原作の役割と違った役割を担ったキャラが多かったなぁ……。バタフライ効果というか、ちょっとのズレがやがて大きなズレになる。キャラ崩壊なんてことにならなければいいのだけれど。
あと、原作では多くが小松と四宮だったい、小松とサクラだったりと2人っきりのシーンだったものが、そこに下屋が居たり、他の面々が居たりと多くの人が「秘密」を知ることになって、それぞれの距離感が失われつつある。
原作では小松とサクラが助産師、助産院のこと、小松の母親のことを喋るシーンで助産院を悪く言われると母親の悪口を言われているみたいで嫌だと言う小松に対して「

全ての助産院を悪く言うつもりはないですけど…僕も四宮と同じ意見です

」と言うサクラのシーンがなかったのが、今回の二者シーンにしなかったための弊害だろう。

逆に今回に限らず、原作では夫婦そろっているシーンでもドラマは妊婦一人というシーンが多くあり、子どもって夫婦の「子ども」なのに、まるで子どもを望んでいるのは女性だけで、責任も女性だけにあるかのような印象を受ける。
悲しいかな、現実はこういうものか。

森亜沙子

自然分娩希望妊婦
⇒TRACK10(3巻)森(自然運分娩希望妊婦)
今回の森夫婦の件は、原作では二人で野々村から助産院での出産に関して説明を受けるエピがあったのだが、ドラマではばっさり切られていた。
あのシーンは、野々村がどれだけ妊婦を大切に思い、彼女たちの意向に沿いたいかだけではなく、助産師として何が大切かを示す尚且つお産において優先すべきことをきっぱりと言う重要なシーンだったのに、あのシーンがあったからこそ、帝王切開で自分も産んだという茶目っ気たっぷりのシーンがますます説得力増したのに。

山田郁美

初産
⇒TRACK15(5巻)田村サトミ(初産・切れ気味)・TRAK24(8巻)水谷(初産・マタニティブルー)
帝王切開にしろと切れるのは、原作では田村旦那だが、出産時一人なので、帝王切開云々は妊婦本人のセリフになっている。
出産までの設定がTRACK15の田村で、産後のマタニティブルーの部分はTRACK24の水谷。

角田真弓

妊娠初期
⇒TRACK23(8巻)マキ(妊娠初期)
原作では看護師だが、ドラマでは助産師。
タッくんの名づけは原作では「二助と書いてピースケ」だったが、ドラマでは「平和と書いてひろかず」
また、妊娠報告の際、立ち会うのは原作では小松とサクラだったのに対し、ドラマでは小松、サクラ、下屋、白川。その流れからタッくんのライブを見に行くのは、原作では小松とマキだったのに対し、ドラマでは小松と真弓と白川。
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Index[Diary]ドラマ・映画 コウノドリ #006 

コウノドリ #006

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
高齢出産ばかりを集めた中、#002の永井父子登場。オンタイムで見ているときは、永井父子のエピは最終回かその前くらいに全体を完全オリジナルエピにして、永井父子のエピも入れたらいいのにと思っていたのだが、実際は竹下エピで敦子の「私にあの子を育てる時間を下さい」につながるためだったのか、と。

今回登場した相沢さん。今後も登場するのだろうか。
雑誌編集者ということで、マスコミではないけれども、そのうちベイビーの正体は……なんて嗅ぎまわる無粋な展開にだけはなって欲しくない。
原作でもベイビーが誰なのか? は物語の主軸ではない。産科医がジャズピアニストだった。ジャズピアニストは産科医だが、産科医であることをあえて公表していない。だから呼び出しがあればライブ途中で切り上げる。というだけで、産科医がジャズピアニストだからお産が間に合わないとか、妊婦が危険に晒されるというわけでもないし、出産に於いて何かがあるわけではない。
ジャズピアニストベイビーは産科医鴻鳥サクラの一面でしか過ぎない。なのに限られた時間しかないドラマで、そこを暴くエピに時間を割くなんて今まで産科医療ドラマとして話数を重ねてきたのに、低俗すぎる。

高齢出産、卵子提供は原作でも取り扱いったテーマではあるが、不妊治療は原作では未だに取り扱ってないテーマで今後相沢がどういう結末を迎えるのか不明。
まさか、今回だけってこともないだろうし。

個人的には竹下さんのオペ中に加瀬センセー「呼ばれてないけどジャジャジャジャーン」からのサクラと四宮の「すっごく」の流れがばっさりカットされなかったので今回は満足。

佐野真理子

高齢(43)妊婦・子宮破裂
⇒TRACK17(5巻)名前なし(高齢(42)妊婦子宮破裂)

竹下敦子

高齢(43)出産
⇒TRACK17(5巻)竹下アツ子(高齢(45)出産・卵子提供)
原作時より2歳若い年齢設定。また、原作では米国で卵子提供を受けての妊娠だったが、日本国内で体外受精に変更。日本の現行法では卵子提供を認めていないためか。
また卵子提供という設定ではなくなったため、原作でのサクラの「

その赤ちゃんを産むのは母親である奥さんで…その奥さんを支えられるのは父親であるご主人です

」という名台詞はかった。

相沢美雪

不妊治療
⇒ドラマオリジナル

小松「満月の日はお産が多くなる」はTRACK15(5巻)のネタ。
新井「早く出せませんかね〜」はTRACK22(7巻)の冒頭カンファレンスでの台詞。
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Index[Diary]ドラマ・映画 コウノドリ #005 

コウノドリ #005

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
今週も重かった。
原作TRACK4(2巻)ベースだけど、高校生から中学生へ、後期中絶可能時期から妊娠7か月へと設定を移したため、エピの主軸である、出産か中絶かではなく、養育が主軸になった。
なので原作以上に、重い。

原作は産むか堕ろすかを中心に、それぞれの親、子どもたち同士の葛藤があったが、愛があった。
ドラマはもう堕ろせる時期を過ぎているので出産しか選択肢はなく、その後の養育の責任についてが主軸になっていて、葛藤らしい葛藤もなければ、愛もない。
大体、妊娠は女だけの責任じゃない。双方がやることをやった結果なんだから、男にだって責任はある。それに年齢は関係ない。なのに、別れたらもう関係ないだろうと言わんばかりの元倉議員の態度に腹が立った。

終止、大人も子どもも無責任だなぁ、という印象が雰囲気として出ていたエピだった。
大人たちは都合よく玲奈や亮を「子ども」扱いして勝手に決めてしまっていたが、年齢に関係なく、親になるのならば「まず」彼らが結論を出さなければ、ベビーに対しての責任をその製造者がとっていないことになるのではないか。特に元倉議員のやったことは、将来のためと言いながら、子息に責任を持たせるものではなく、「逃げ」させただけで、これらから先もつらいことがあれば逃げればいいと無責任な大人にしようとしているだけに見える。

確かに未成年がとれる責任は限られている。今回の出産に関しては、養育していくとなれば必然的に成人している大人のサポートが必要になる。だからと言って保護者が勝手に「まだ子どもだから」と決めるべき問題ではない。
とれる責任は取らせて、この場合彼らにできることは自分たちで育てるか、養子に出すかの選択であり、自分たちで育てることを選択した場合、それを反対する双方の親を説得することくらいだろう。双方の親は子どもたちが自分で育てたいと言い出した場合、反対ならば説得し、納得させるのがそれぞれの責任の取り方ではないだろうか。枠があるから仕方ないのだけれども、そこら辺の描写が物足りなかった。

枠と言えば、時間の関係上仕方なかったのかもしれないけど、出産時養父母候補が隣の部屋に入ったり、出産して体面後すぐに引き離されたり、あまつさえその足で養父母候補のもとに引き渡されるって、現実的にありえるの?
あの一連のシーンは納得がいかなかった。

あ、あとちゃらんぽらんな院長がここでカッコイイモードを発動させてしまった……原作ではTRACK34(11巻)でようやくやるときはやる(しかも陰でこっそりと)モード発動させたというのに。

次週はTRACK17(5巻)メインに、#002で登場した永井父子再登場。

吉沢玲奈&元倉亮

未成年妊娠
⇒TRACK4(2巻)野村ミホ&射場隆(未成年妊娠)
原作では高校生同士。また、女の子は両親が揃っており、男の子のほうは中華料理屋(だか、食堂だか)の店主。母親は出産時に亡くなっていて、そこがストーリーに重要な点にもなっていたが、ドラマ版は女の子は離婚、男の子のほうは母親の存在不明で両親の構成はストーリーに影響していない。
またさらりとTRACK30(10巻)の無痛分娩のエピも入っていた。
良くも悪くもイマドキの中学生だった。
ただ、出産から引き離されるまでの一連の演技、山口まゆさんが素晴らしかったなぁ。
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元 (仮) 2007.01.01改名。
読了の書籍メモ(2004.03〜+α)⇒946冊。
JUGEM改造は[Web]JUGEM/Blogから。
海外ドラマメモ有り。※本国放送ネタ有り⇒ネタバレ有り。
書籍メモにBL(BoysLove)的内容を含むものもあります。苦手な方、ご注意下さい。
2008.11.04から写真の表示方法変更に伴い携帯電話からの写真閲覧ができない場合がありますが、表示させる方向を考えてはいません。

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