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Index[書籍]他小説 『娼年』石田衣良 

『娼年』石田衣良

[著者]石田衣良
[版元]集英社
[発行]2001.07
[ISBN]4-08-775278-X
[備考]画像をクリックするとAmazonにて購入できます。
※bk1はこちらから

「娼年-しょうねん-」とは言いえて妙だと思った。
娼夫のお話で、主人公・リョウのハタチの夏を描いた物語。
二十歳は少年ではないだろうが、まだ青年と呼ぶには青いかもしれない時期。
だから「少年」でも「娼夫」でもないこの言いえて妙な「娼年」というタイトル。
それは娼夫として、少年のような初々しさがあるからだろう。

始めは自分には向かないと思っていたが組織のボス・静香にその素質を見抜かれ、段々と染まっていく。
人間にはいろいろなタイプが居ると思わせてくれる、解らせてくれる仕事は楽しく、精神的に成長するリョウだが、次第にそれまでの退屈な日常を切り離し始めていた。
はたして切り離したのは娼夫としての生活を日常生活から切り離したのか、日常生活から娼夫としての生活を切り離したのか……多分、後者なんだろう。

徐々に日常生活から離れていくリョウを引き戻そうとするリョウに惚れている女の子。
悪いが、個人的には一番嫌いなタイプだ。
自分のことしか考えていない。リョウのため、と言いながらエゴ丸出しの子供。
エゴそのものが嫌いなわけではない。エゴ丸出しの相手を考えないその行動が嫌いだ。否、そのうしろにある「自分は特別だ」「自分は嫌われない」という思い込みが嫌い。
自分とセックスしてくれないことがわかれば、金でリョウを買う。その行為は別にリョウが娼夫なのだから不思議ではない。
そして、リョウのことが心配だから、自分はリョウに惚れているから口を出す権利があるという。
だが一方的なものに過ぎない気がする。口出す権利はないのではないか、と思ってしまう。

彼女の密告で組織は摘発されてしまい、静香も逮捕されてしまうが、リョウが彼女のものになるわけもなく、娼夫を辞めることもなく、静香の帰りを待って再開させるつもりという結末には納得がいった。
所詮、人の気持ちは簡単には解らない。
解ろうとする努力をしなければならないし、一方的じゃあいけないものだ。
※このエントリは 2002年07月12日(金) に書いたものです。

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