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Index[Diary]本(読書) 『夜ごとの花』『花のように愛は降る』 

『夜ごとの花』『花のように愛は降る』

急にふと読みたくなる一作というか、シリーズ。
再会モノが好物で、切ない系が好物なので『夜ごとの花』はかなりツボ。

多くの人に囲まれて、人の中心に居る成尭に対し、自分に自信がない吹雪は自分が傷つくことを恐れ、思い出にしようとした高校時代。だが社会人になっても成秋が目の前に現れると心は騒ぎ出し、今は兄の伊月の恋人だと解っていても成尭に求められれば拒むことができない吹雪。
自分が傷つきたくないからと酷いふり方をしておいて、兄を傷つけたくないと思いつつも求められれば拒まないと書くとなんと都合のいい、自分勝手なヤツなんだろうと思うが、吹雪は高校時代も「今」も悩み苦しんでいる。「今」は兄を思う気持ちと自分の欲望……成尭が好きで、たまらない気持ちと伊月を傷つけたくないという気持ち。比重的には伊月を傷つけたくない気持ちに傾いているだけに、イタイ。
また成尭から逃げ出すのだが、それも「自分勝手」だとは思えず、追いつめられた結果だと受け止められる。不器用な性格だ。
だからと言って関係を求めている成尭が強引で悪者なのかというと、そうじゃなない。
成尭は成尭傷つき悩んでいて、悪者という表現は似合わない。人に囲まれていて、誰からも慕われている、カッコイイ男だと吹雪は思っているようだが、実際は年上の吹雪のことが解らなくて、不安でたまらず、脅迫じみたこともしてしまう。愛し方を間違っているのかもしれないが、真っ直ぐで、イタイと思えてくるところもある。
冷静に考えれば「狡い」と思う場面も多々ある。だが、狡いとは思えない。それは自分が昔つき合っていたのに、なんらかの理由で離れて、何年か経って再会して再び盛り上がるのが好きだから赦せれているだけではないと思いたい。

兄の伊月。『夜ごとの花』ではただ可哀想な役回りで『花のように愛は降る』ではそう簡単に何事も上手くいくわけはない、という役回り。(どんな役回りだ)
ストーリー的には『夜ごとの花』が再会モノの年下攻め属性なのに対し、『花のように愛は降る』はエリート年上攻めに一目惚れされて、引き抜かれた先で再会というシンデレラストーリーっぽい話。
一夜限りの関係がそのまま続くという話はよくあるが、『夜ごとの花』を読んだあとに読むと伊月に幸せになって欲しいと思っているためか特別に思える。
『夜ごとの花』のような切ないイタさはないが、十分に切ない。大人になればそれだけ背負わなければいけないものがあり、それ故に簡単にいかない。葛西はかなり自分の欲望に忠実だが、成尭とのことを引きずっている伊月には戸惑うことが多いようで、難しい。葛西の実直さ、彼の過去、背負っているもの、自分のものだけにならない不安、成尭のこと、吹雪のこと、何より葛西に惹かれる自分の気持ちをもてあまし、悩んでいる伊月が無性に可愛い。
これも再会モノなんだろうけど、やっぱりツボなのは前作の『夜ごとの花』。

参照:『夜ごとの花』 || 『花のように愛は降る』

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  • 2004
  • 10.31
  • [Sun]
  • 23:46
  • 秋月
コダさま、初めまして。
いつも拝見させていただいてます。
今回、「夜ごとの花」「花のように〜」について書かれていたので
勇気をだして書き込みさせていただきました。
私もこのシリーズ、ふと読み返したくなるんですよ。
せつない感じがやっぱりツボで、何度読んでもきゅぅっときます。
両方の作品があるから、双方引き立て合っていますよね。
前作で可哀想な役回りで、次でも簡単に幸せになれない伊月。
私も伊月には幸せになってもらいたい。
包容力と茶目っ気のある葛西はぴったりだと思います。
そして、吹雪も成尭も。みんな幸せになってもらいたいです。

長々と失礼いたしました。
これからも楽しみにしています。
秋月

  • 2004
  • 11.01
  • [Mon]
  • 00:18
  • コダミタカ
はじめまして。恐縮です。
こちらこそいつも楽しみにしております。

対照的な内容なのに、ベースは「切ない」ときっちり押さえられていて、何度も読みたくなったり、ふと読み返したくなるシリーズですよね。
ひょっとして私だけ? と思っていたのですが、嬉しいです。

簡単に幸せになっていたら物語として成り立たないというのは解っていても、やはりなかなか幸せになれない伊月にもどかしさを感じたり、やるせなさを感じずにはいられません。

コメント有難うございました。共感してくださる方がいて、嬉しかったです。

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元が腐っているのでナチュラに腐ったことをほざいてるかもしれないブログ。
原作厨というか原作至上主義。ネタバレデフォ。単行本派やネタバレ嫌な人は回れ右のブラウザバックかタブ閉じてこのブログの存在を記憶から抹殺。
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